薬剤部の理念
薬剤師としての専門性を発揮し、地域の患者さんに温かな心のこもった良質で安全な薬物治療を提供する
薬剤部の目標
● 医薬品の適正使用と医療安全の推進
● 地域連携および薬薬連携の強化
● 長期実務実習の充実や教育・研修の場の提供
● 継続的な自己研鑽と積極的な学会発表・論文執筆
● 専門・認定薬剤師等の資格取得
● 医薬品の適切な管理・使用による病院経営への貢献
薬剤部の概要(2022年8月現在)
● スタッフ
薬剤師 6名
薬剤助手 3名
● 専門・認定資格
日本医療薬学会 医療薬学指導薬剤師 1名
日本医療薬学会 医療薬学専門薬剤師 1名
ICD制度協議会 ICD(Infection Control Doctor)1名
日本薬剤師研修センター 認定実務実習指導薬剤師 1名
日本薬剤師研修センター 認定薬剤師 1名
● 認定施設状況
日本医療薬学会 がん専門薬剤師研修施設
日本医療薬学会 医療薬学専門薬剤師研修施設
日本医療薬学会 地域薬学ケア専門薬剤師研修施設
薬学教育協議会 薬学生実務実習受入施設
業務紹介
● 調剤業務
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医薬品の適正使用を図るため、医師から処方された薬の飲み方や量、飲み合わせや重複投与などのチェックを実施し、調剤支援システムを利用して正確に調剤しています。


● 注射業務
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注射薬自動払出システム(アンプルピッカー)を用いて、アンプルやバイアル製剤の取り揃えを自動化し、迅速かつ正確な注射調剤を実施しています。また、注射薬オーダリングシステムにより、アンプルピッカーから注射箋、注射ラベル等が自動発行され、患者さん毎に注射薬カートに準備し病棟へ搬送しています。自動化によって、薬剤師は注射薬の投与量や配合変化、相互作用のチェックに専念することができます。


● 製剤業務
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医師が診療を行う上で、必要とする医薬品がすべて市販されているとは限りません。需要が少ないものは製薬会社では製造しておらず、そういった場合の医師のニーズに応え、薬剤師が病院内で製剤を行い供給しています。これを院内特殊製剤といいますが、設備や機器はもとより、薬剤師としての技術が必要とされ、患者さんの治療に陰ながら貢献しております。

● 抗がん薬調製業務
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抗がん薬は正常な細胞に影響を及ぼすものも多く、治療を受ける患者さんの副作用への配慮と同時に、薬を取り扱う者への配慮も大変重要です。また、血管内に直接投与される注射薬は無菌であることが求められます。薬剤部では無菌性と調製者の安全性が担保される安全キャビネットを用いて抗がん薬の調製を行っています。

● 麻薬管理業務
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医療用麻薬は、全身麻酔手術時や術後の痛み、がん性疼痛、慢性的な激しい痛み、検査時の鎮静目的などに使用されます。その種類は内服薬、外用薬、注射薬があり、それぞれ患者さんの病状にあった剤型が使用されます。薬剤師は、医療用麻薬の購入、保管、病院内各部署への払い出し、使用後の確認、残薬の処理を行っています。
● 医薬品情報管理業務( DI室 )
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DI室では、添付文書、インタビューフォーム、文献など医薬品に関する情報を収集・管理し、医療スタッフや患者さんに情報提供したり、問い合わせに応じたりしています。医薬品情報や問い合わせの内容は随時電子化して管理しており、迅速な情報提供体制を整えています。
● 薬剤管理指導業務
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薬剤師は、入院患者さんに対する薬物治療が適正であるかどうかを評価し、安心して薬を継続してもらえるよう、薬の必要性、効果、飲み方、予想される副作用とその対処法、保管方法などを説明しています。また、患者さんが普段使用している薬(持参薬)や摂取している健康食品、サプリメントなどを確認し、入院治療で使用される薬との重複投与、相互作用などを防ぐために医師へ情報提供を行います。
● TDM解析業務
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TDM(Therapeutic Drug Monitoring)とは、個々の患者さんに適した投与設計を行い、適正な薬物療法を行うためのモニタリングのことをいいます。患者さんの血液中の薬の濃度を測定し、薬の効果が発揮され、副作用が起こらないように投与量を調整しています。特に、抗MRSA薬であるバンコマイシンのTDMは、投与されている方全員を対象に行っています。
薬剤師が関わるチーム医療
● がん化学療法
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薬剤部では、抗がん薬の投与スケジュール(レジメン)の整備、副作用緩和のための支持療法を含めた処方設計、施行レジメンの監査、患者さんの身長および体重に合わせた用量監査および検査データ・併用薬・アレルギー等の確認を行っています。
● 感染防止対策チーム( Infection Control Team:ICT )
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ICTは感染管理を担当する専門医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師などで構成され、医療関連感染の発生の予防と対策を目的に活動しています。感染対策を通して安心・安全な医療を提供し、職員の健康や安全も確保する重要な役割を担っています。薬剤師は主に、院内における抗菌薬の使用状況の確認を通して、抗菌薬の適正使用に貢献しています。
● 栄養サポートチーム( Nutrition Support Team:NST )
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NSTは医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、管理栄養士、言語聴覚士などから構成され、栄養不良のリスクが高い患者さんを対象に栄養管理やその支援を行っています。薬剤師は、個々の患者さんに適した経腸栄養剤や輸液の選択、投与法の提案を中心にNSTカンファレンスに参加しています。
● 褥瘡チーム
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褥瘡チームは医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、作業療法士などから構成され、週に1回の褥瘡回診を行っています。薬剤師は、回診時に患者さんの褥瘡状態に適した薬の提案、使用方法や保管方法についての評価・助言、その他薬に関する情報提供などを行い、適切な褥瘡治療に努めています。
調剤薬局の皆様へ
● 院外処方箋マニュアルについて
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当院では疑義照会の手順等を記載した「院外処方箋マニュアル」を作成しておりますのでお読みください。
● 当院への疑義照会方法について
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原則として FAX にて薬剤部へお問い合わせください。お急ぎの場合は電話での照会をお願いします。なお、保険情報に関するお問い合わせにつきましては、外来事務へご連絡ください。
○ 疑義照会書(Word)
TEL 0153-24-3201(薬剤部:内線2232/外来事務:内線2153)
TEL 0153-24-3201
・薬剤部 :内線2232
・外来事務:内線2153
● 院外処方箋における疑義照会簡素化プロトコルについて
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薬物治療管理の一環として、調剤上の定型的な疑義照会を減らし、患者さんへの薬学的ケアの充実および処方医や保険薬局の負担軽減を図る目的で「院外処方箋における疑義照会簡素化プロトコル」を運用しています。疑義照会簡素化プロトコルを用いて変更調剤を行った際は、必ず FAX にてトレーシングレポートを送信してください。
院外処方箋における疑義照会簡素化プロトコル問い合わせ先
TEL 0153-24-3201(内線2232)平日 8時30分~16時50分
院外処方箋における疑義照会
簡素化プロトコル問い合わせ先
- TEL
0153-24-3201
(内線2232)
- 平日8時30分~16時50分
● 調剤過誤報告について
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調剤過誤報が発生した場合、速やかに薬剤部へ電話にて連絡ください。その後、調剤過誤の内容・対処などについて、指定の調剤過誤報告書に詳細を記入のうえ、当院まで持参または郵送ください。なお、個人情報保護のため、FAX による受付は行っておりませんのでご了承願います。
(持参) | 市立根室病院1階薬局カウンター |
(郵送) | 〒087-8686 |
(持参) | 市立根室病院1階薬局カウンター |
(郵送) | 〒087-8686 北海道根室市有磯町1丁目2番地 |
市立根室病院薬剤部 宛 |
● 服薬情報提供について
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患者さんからの聞き取り情報(アドヒアランス、OTCや健康食品の併用)など、即時性の低い情報について医師へフィードバックする際は、「服薬情報提供書(保険薬局→市立根室病院)」を FAX にて送信してください。
● がん化学療法レジメンの公開について
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当院と他の保険医療機関及び保険調剤薬局が連携を強化し、良質かつ安全ながん化学療法を患者さんに提供することを目的に、当院で登録されているがん化学療法レジメンを公開しています。
薬剤部内見学を希望される方へ
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当院では薬剤部内見学を随時実施しております。見学を希望される方は、下記メールアドレスまたは電話番号に連絡し事前にご予約をお願いします。
TEL :0153-24-3201(内線2311)
MAIL:byo_jinzai@city.nemuro.hokkaido.jp
TEL :
0153-24-3201
(内線2311)
MAIL:
byo_jinzai@city.nemuro.hokkaido.jp
対象 | 薬学部学生・既卒者 |
期間 | 通年 |
日程 | 平日13時~17時の間で2時間程度を予定 |
持ち物 | 上履き、身分証明書(学生証) |
その他 | 見学に要する費用(旅費)助成制度あり |