老朽化した消火器の破裂事故に注意してください!
老朽化した消火器の破裂事例
2021年5月、姫路市内の事業所において、火を消すために従業者が消火器を操作したところ、消火器が破裂し、消火器を操作した従業員が負傷するという事故が発生しました。使用された消火器は、消防法の規定に基づく点検未実施であり、製造後30年以上経過しており、底部が腐食していました。
過去には名古屋市において、男性が古い消火器を廃棄処分するために、中身を噴出させようとレバーを握ったところ、錆びていた底部に亀裂が入り破裂したり、大阪市において、子どもが遊んでいたところ、屋外駐車場に置かれていた消火器が破裂したり等、老朽化消火器の破裂事故が各地で発生しています。
事故の原因及び注意事項
消火器が雨風にされされている場所や湿潤な場所等に置かれていたことにより、本体が腐食し、さらに消火器の操作により本体に高い圧力が加わることにより、本体が破裂したものと考えられ、このような事故はほかにも報告されています。
消火器は火災時の消火には有効なものですが、錆や変形があったり、古すぎる消火器は、いざという時に使えないだけではなく、腐食の程度が著しい場合は操作することにより破裂する危険があります。老朽化した消火器は早めに交換してください。
錆びた消火器や変形のある消火器は、火災でも訓練等でも使用しないでください。
消火器の設置場所
厨房など常に水が床に飛散するところでは、壁掛けにするか、置台にのせましょう。
備え付けの高さは1.5m以下にしましょう。棚の上など高いところは避けましょう。
雨風にさらされる屋外では必ず格納庫に入れましょう。
ガスこんろやストーブの近くは避けましょう。

破裂した消火器

腐食した消火器
不要になった消火器を処分する場合の注意事項
消火器は、分解したり、放射したりしないでください。
消火器は、一般のごみの回収には出せません。
廃消火器のリサイクル制度の運用が2010年から始まっています。不要の消火器は廃棄の窓口となる消火器販売店等へお持ちください。
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更新日:2022年01月19日