通電火災の予防に努めましょう!(消防本部)
地震等の災害によって電線の断絶などが起こり、一時的に電気の供給が止まる場合があります。その後、数時間から数日のうちに電気の供給が復旧しますが、その際に発生する火災を通電火災といいます。
通電火災の原因と危険性について
通電火災の原因はさまざまで、以下のようなことが考えられます。
- 倒れた電気器具に通電して発火
- 倒れた照明器具が通電によって発熱して周囲の可燃物に引火
- 壊れたコンセントや断線した電気配線から火花が散って引火
- ガス漏れが発生しているところに通電して引火
いずれも、初期の段階で気が付いて消火できればよいのですが、通電火災は、その家の住人が避難所に避難してから発生するケースがほとんどで、初期消火が難しく、延焼のおそれが大きいのが特徴です。阪神淡路大震災では、原因が判明している火災の6割が通電火災だったといわれています。
地震と通電火災について
政府の地震調査委員会によると根室市は、今後30年以内に震度6弱以上の地震発生確率は80パーセント程度と非常に高く、地震から火災が発生し多くの人が亡くなることも予想されます。更には2年前に発生した胆振東部地震では北海道全域で大規模停電が発生しており、地震による通電火災を防ぐことができれば、少しでも多くの尊い市民の命を守ることに繋がります。
避難をする時はブレーカーを切りましょう
通電火災を防ぐため、避難する際には必ず電気ブレーカーを落として避難することが必要です。ただし、命の危険が迫っているような状況や、家具の倒壊などによってブレーカーに近づくことができない場合もあります。
通電火災防止器具の設置
このような場合に備え、地震発生時に、自動的に電気の供給を遮断する感震ブレーカーの設置が有効です。用途に応じて数種類あり、分電盤に取り付けるタイプ、コンセントに差し込むタイプ、分電盤におもり玉を付けるタイプなどがあります。これらを設置することで出火を防止し、隣接建物等への延焼を防ぐことで、被害を減らすことができます。また、災害時の被害を未然に防ぐためにも、日ごろからご家庭で災害への対策をよろしくお願いいたします。

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更新日:2020年09月14日