施設概要
1.設置目的について
- 当振興センターは、昭和52年の200海里漁業専管水域設定に伴い、漁獲量の減少が懸念される中、水産物の高次加工を推進することで根室市の水産加工業の振興を図ることを目的に、市の施設として設置されました。
- 当振興センターでは、水産加工製品の開発改良及び試作研究並びに加工技術の向上を図り、さらに地場特産品の生産を促進するための各種事業に取り組んでいます。
2.施設の概要について
- 「根室の水産加工製品の開発及び試作品研究機関」として昭和53年12月に設置された「根室市水産加工技術研修センター」と、「地場特産品の生産を促進し、水産加工業の振興を図る」ことを目的として昭和58年3月に併設された「根室市水産特産品加工場」の2施設を併せて「根室市水産加工振興センター」と称しています。
- 各施設概要等は次のとおりです。
区分 |
根室市水産加工振興センター |
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施設名 |
根室市水産加工技術研修センター |
根室市水産特産品加工場 |
完成 |
昭和53年12月25日 |
昭和58年3月20日 |
建物面積 |
384.75m²(鉄骨造平屋建) |
366.00m²(鉄骨造平屋建) |
敷地面積 |
2,730.00m² |
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総事業費 |
215,150千円 |
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財源内訳 |
道補助金40,000千円、寄付金42,000千円、起債117,600千円、一般財源15,550千円 |
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事業内容 |
(1)新製品の試作研究 |
(1)試作特産加工品の製造 |
3.施設の使用について
- 当振興センターの使用できる者は、根室市において水産加工業を営む者ですが、市長が特に認めた場合はこの限りではありません。
- 水産加工製品の開発改良や試作研究、試作特産加工品の製造などを行う際に、施設利用を希望する場合は、あらかじめ使用許可申請書兼許可書を提出し、使用許可の交付を受けることで、施設及び付属設備等を使用することができます。
- 水産加工技術研修センターにおいて、水産加工製品の開発改良、試作研究を行う場合や、検査・分析等を依頼する場合は、施設の使用料は無料ですが、水産特産品加工場において、試作特産加工品の製造を行う場合は有料となります。
4.施設使用料について
- 根室市水産特産品加工場において、試作特産品加工品の製造を行う場合は、下表に定める使用料を徴収します。
設備名 | 使用料金 |
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自動ボイラー | 1時間あたり1,780円 |
直下釜・自動魚肉水晒脱水機・ジュール加熱装置 | 1時間あたり520円 |
シリンクトンネル・保冷室・冷凍室・うらごし機・肉取機・加圧フライヤー・圧力煮鍋・スプレードライヤー・全自動燻製機・高温高圧調理殺菌機・ガス置換包装機・加圧真空式レオニーダー・特殊パフ加工機・スチームコンベクションオーブン | 1時間あたり310円 |
上記以外の機器(1機器に付き) | 1時間あたり100円 |
水道水 | 1トンあたり220円 |
加工排水 | 1トンあたり420円 |
- 附属設備等、使用時間の1時間未満の端数は、1時間として計算するものとする。
- 水道水及び加工排水量で1トン未満の端数は、1トンとして計算するものとする。
5.運営機関等について
- 当振興センターでは、適正かつ円滑な運営を図るため、水産加工業者、漁業団体の役職員、学識経験者で構成する根室市水産加工振興センター運営審議会(以下運営審議会)を設置しています。
- 定期的に運営審議会を開催し、当振興センター事業計画や事業運営などについて、検討・審議しています。
6.主要な食品加工機器について
- 当振興センターは、水産加工製品の開発改良や試作研究の実施、地場特産品の生産を促進するため、各種食品加工機器を整備しておりますので、積極的にご活用下さい。
- これら加工機器を活用しながら、付加価値の高い水産加工製品や水産加工技術の普及・指導を行うと共に、市内水産加工業者における水産加工技術の向上や商品開発の支援を行っています。
1 | 低温乾燥庫 | 16 | 万能スライサー | 31 | スクリュープレス |
2 | 全自動燻煙機 | 17 | 細切りカッター | 32 | うらごし機 |
3 | 電子スモーク装置 | 18 | 山北式鰹節削機 | 33 | 成型機 |
4 | 特殊パフ加工機(ヒートプレス) | 19 | FMフィッシュスライサー | 34 | 小型自動パン粉付機 |
5 | ドラムドライヤー | 20 | ベルト式ヘッドカッター | 35 | 乾物伸展機 |
6 | スプレードライヤー | 21 | サンマ腹骨取り三枚卸機 | 36 | ハンドスタッファー |
7 | ロースター | 22 | 魚類裁割処理機 | 37 | 腸詰機 |
8 | 電化焼機 | 23 | バンドソー | 38 | ボールミル |
9 | スチームコンベクションオーブン | 24 | 刺身スライサー | 39 | 水平濾板型濾過器 |
10 | 急速凍結機(3Dフリーザー) | 25 | フードスライサー | 40 | 真空包装機 |
11 | 電磁フライヤー | 26 | 魚肉採取機(肉取機) | 41 | シリンクトンネル |
12 | ガス煮炊釜(直下釜) | 27 | 高速冷却撹拌機 | 42 | ユニバーサルシーラー |
13 | 加圧式真空レオニーダー | 28 | 丸形調味ミキサー | 43 | シーラー |
14 | 圧力煮炊釜 | 29 | ミートチョッパー | 44 | カップシーラー |
15 |
レトルト機(高温高圧調理殺菌機) |
30 | 擂潰機 | 45 | 缶詰巻締機 |
16 |
自動皮剥機 |
31 | サイレントカッター | 46 | 金属検出機 |
⇒各加工機器の詳細につきましては、「施設設備機器利用ガイド」をご参照下さい。
7.主要な分析・検査機器について
- 当振興センターには、各種分析・検査等を行う際に必要な機器を整備しています。
- これらの活用により、市内水産加工業者からの依頼に基づく水産物加工製品の試作・開発のための各種分析・検査等を行っています。

自記分光光度計
各種食品成分や食品添加物の分析及び定量を行うための機器。

恒温恒湿機
食品の保存試験等に使用する機器。
1 | アミノ酸分析システム | 6 | pHメーター | 11 | ホモジナイザー |
2 | 赤外線水分計 | 7 | ソックスレー抽出器 | 12 | ストマッカー |
3 | 水分活性測定器 | 8 | ケルダール分解装置 | 13 | 乾熱減菌器 |
4 | 高速冷却遠心機 | 9 | 恒温水槽 | 14 | オートクレーブ |
5 | レオメーター | 10 | マッフル炉 | 15 | 卓上式クリーンベンチ |
細菌検査 | 一般生菌数、大腸菌群、大腸菌、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ、サルモネラ、他 |
食品成分分析 | 水分、粗タンパク質、粗脂肪、灰分、塩分、水分活性、pH、その他 |
食品添加物分析 | 発色剤、保存剤、酸化防止剤、その他 |
水質検査 | COD、SS、その他 |
その他試験 | 保存試験、乾燥試験、硬度試験、その他 |
8.試験研究、技術相談・指導について
- 産学官連携による新たな水産加工品の開発研究や、沿岸漁業資源や低利用・未利用魚種の付加価値向上のための試験研究等、地域の水産加工技術の高度化に向けた各種試験研究に取り組んでいます。(試作開発製品について詳しく知りたい方はこちらをクリックしてください⇒試作開発製品一覧)
- 市内水産加工業者における水産加工技術の向上や商品開発の支援を目的とした技術相談や指導、各種セミナーや技術講習会を開催しています。
- また、食の安全・安心を求める消費ニーズに対応するため、品質・衛生管理の高度化に関する技術相談や指導、各種セミナーや講習会を開催しています。
研究成果報告会の開催
水産加工技術講習会の開催

食品安全セミナーの開催
9.個別施設計画について
平成29年3月に策定された「根室市公共施設等総合管理計画」に基づき、根室市水産加工振興センターにおける効果的・効率的に整備・管理運営を行うことを目的に、個別施設計画を策定しました。
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更新日:2024年12月16日