庁舎の整備にあたって

現庁舎の現状と課題

(1)建物の老朽化

 根室市役所庁舎は昭和48年に供用を開始して以来、すでに46年を経過していることから外壁や給排水管、暖房設備などが経年による老朽化によって亀裂や故障が相次いでいます。

(2)防災・災害対応拠点施設としての機能不全

 根室市役所庁舎は昭和56年以前の旧耐震基準に基づき建設されていることから、耐震診断では「震度6強程度の地震で倒壊の危険性がある」との結果となっています。巨大地震の発生が危惧される当市としては、来庁者や職員の安全確保とともに災害時の復旧活動の拠点施設となる現在の庁舎の整備対応は喫緊の課題となっています。

(3)施設の狭あい化・ユニバーサルデザイン化の課題

 近年の業務の多様化・情報技術の高度化に伴い、数多くのコンピュータの設置が必要になったため窓口や執務スペースが狭くなっているほか、相談室や会議室なども不足している状況にあります。また、エレベーターが設置されていないほか、通路の狭さや段差、手すりの不足など高齢者や障がい者などへの配慮が不足しており、市民誰もが安全・安心で快適に利用できる庁舎となっていないという課題があります。

根室市役所施設概要
施設概要 施設面積:11,942.09平方メートル
建物面積:4,912.43平方メートル
構造:鉄筋コンクリート
地下1階、地上3階、塔屋1階

庁舎整備方法の検討

 庁舎整備においては、整備内容や手法により事業費が大きく異なることから、「大規模改修・耐震化工事」と「建替え」を想定した整備方法の検討を行いました。
 それぞれの手法のメリット・デメリットを比較し、平成30年に行った市民アンケートの結果や令和元年度市政モニター会議の意見も踏まえ、庁内検討会議を重ね、令和元年8月に市として「建替え」により整備すると判断しました。

「大規模改修・耐震化工事」と「建替え」の比較

庁舎整備の手法比較
整備手法 耐震補強及び大規模改修工事(※1) 建替え
仮設庁舎建設なし 仮設庁舎建設あり
整備内容 本庁舎を利用したまま大規模改修・耐震補強工事 仮設庁舎(2,500平方メートル程度)を設置し、窓口等の一部を移転させ、大規模改修・耐震補強工事

現在の本庁舎と同程度の規模(約5,000平方メートル)、同程度の機能での建替え
(施設の機能強化等は除く)

耐震性 〇耐震補強工事により一定程度の耐震性を確保できる 〇免震構造等の採用により更に耐震性を高めることができる
利用可能
スペース
●耐震補強工事による耐震壁などの設置により本庁舎のスペースが減少する 〇コンピューター機器及び窓口の効率的な配置により必要なスペースを確保できる。
設備の
機能等
●既存設備の全面更新が困難である
〇老朽設備の一部更新により維持補修経費を現状よりも抑えることができる
〇更なる防災機能の強化が図れる
〇設備の全面更新により維持補修費を抑えることができる
バリア
フリー
●スペース等の制限により必要なバリアフリー化が困難である 〇誰もが利用しやすいユニバーサルデザインの採用が可能となる

概算
事業費

(※2)

約21億6千万円 約29億3千万円

約28億6千万円
 市民ニーズ等を踏まえた機能等の追加によ り整備概要が変更となり事業費が増加する 可能性がある。

工 期 15カ月 18カ月 21カ月
(既存本庁舎解体工期除く)
整備後の
耐用年数
約10年
●建物の物理的な使用可能年数が変わらないため、近い将来には老朽化に伴う建替えの必要がある
約60年
工事等に
よる影響
〇駐車スペースを確保できる
●工事に伴う窓口の分散化や騒音、振動による影響が大きい
〇仮設庁舎へ窓口等の一部移転により工事に伴う行政サービスへの影響を軽減できる
●仮設庁舎の設置による駐車スペースが減少する

〇現本庁舎の窓口等を利用でき、工事に伴う行政サービスへの影響が少ない
●新庁舎の建設による駐車スペースが減少する
●駐車場などの外構工事により工期が長期化となる

コスト 〇経費が安価となる ●仮設庁舎設置により費用が増大する ●建替えにより費用が増大する

(注1)表内コメントの〇印はメリット、●印はデメリットであることを示します。

(注2)比較検討にあたり「長寿命化(※3)」も検討しましたが、長寿命化に加え耐震補強工事を行う必要があり、費用が大きく膨れ上がることから比較検討の対象外としています。

(注3)整備場所は現在の本庁舎敷地内での工事を仮定していますが、現地以外(仮設庁舎の建設、建替え)で行う場合は、概算事業費に土地取得費等が加わる可能性があります。

※1大規模改修:外壁外断熱、屋上防水、外部サッシ取替え、照明LED化、暖房改修、給排水管更新等を含みます。

※2概算事業費:一定条件下で試算した概算事業費であり、整備手法等により事業費が変動します。

※3長寿命化:建物の物理的な使用可能年数を延ばす方法で既存の柱や梁などの更新や補強工事を行うもの

根室市市政モニター会議

 市では、市政に対する市民の意見・提言を聴取して、市政運営の参考とするため「市政モニター会議」を開催しています。
 令和元年度は「根室市役所庁舎整備」をテーマにモニターたちが議論し、7月には庁舎を「建替え」により整備すべきと方向性を定め、11月7日に「新庁舎に求められる機能」「新庁舎の建設候補地」の意見をまとめた提言書を市長へ手交しました。

この記事に関するお問い合わせ先

総務部 庁舎整備推進課

〒087-8711
北海道根室市常盤町2丁目27番地
根室市役所 2階
電話番号:0153-23-6111(代表) ファックス:0153-24-8692

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更新日:2019年12月04日