「根室の旬の味覚!」 根室で水揚げされる主な水産物について
特選!根室の特産品情報
根室で水揚げされる水産物と水産加工品のご紹介
1.サケ・マス(春鮭鱒)
サケ・マスは、道東太平洋沖合海域やロシア海域を漁場にした流網漁業、根室沿岸海域での定置網漁業で漁獲されます。
4月から7月が漁期で、トキシラズと呼ばれるサケ(シロザケ)、紅鮭、カラフトマスを中心に、ギンザケ、マスノスケ(キングサーモン)も若干水揚げされます。
この時期に漁獲されるサケ・マスは脂の乗りが非常に良いため、特に美味しく召し上がれます。
2.サンマ

サンマは、冬から春にかけて本州近海で孵化後、索餌のため北上回遊し、8月頃になると道東近海から中南部千島列島近海まで北上回遊し、成長します。秋以降は産卵のために徐々に南下回遊し、本州近海で産卵します。
根室沖では7月~8月までは刺網で、8月から8月中旬以降は光に集まる習性を利用した棒受網漁法でサンマを漁獲します。
8~10月の最盛期には、脂の乗りがよく、非常に鮮度の良いサンマを水揚げする漁船で花咲港は賑わいます。
3.秋サケ

北海道に産卵のために回遊・漁獲されるサケ(シロザケ)を秋サケと呼びます。
8月後半から11月にかけて沿岸の定置網などにより漁獲されます。
孵化事業の成功で近年は秋サケの漁獲量が安定し、手頃な価格で入手できるようになりました。
秋サケは様々な料理が楽しめますが、根室は、新巻ザケ、イクラ、サケフレーク、サケトバなど、日頃からなじみの深い加工品の主力生産地です。
4.タラ

根室ではタラ科の魚類として、マダラ、スケトウダラ、コマイが水揚げされます。
マダラは、鍋物用の食材として人気が高い魚ですが、タチと呼ばれるマダラの白子は、特に美味しく召し上がることができます。
また、スケトウダラは、すり身原料や干物の他、卵巣をたらこや明太子に加工します。
根室を代表する冬の風物、氷下待網漁で漁獲されるコマイは、一夜干しなどに加工されます。
5.カレイ

根室には、クロガレイ、マガレイ、ババガレイ、オヒョウ、アカガレイ、アサバガレイ、スナガレイ、ソウハチ、ヒレグロ、マツカワ、カラスガレイなど、様々なカレイ類が根室には水揚げされます。
煮物、揚物、焼き物はもちろん、鮮度の良いものは刺身にして食べることができます。
また、干物などの加工品も美味しく食べることができます。
6.カニ

根室近海では、春から秋にかけてハナサキガニやケガニなどが漁獲されます。 特にハナサキガニは7~9月に漁獲される根室の特産品で、ズワイガニやケガニ、タラバガニとは違って、ハナサキガニ特有の濃厚な味が特徴です。
また、根室はロシアから輸入されるタラバガニも多く水揚げされ、北海道内でも有数のカニの水揚げ港です。
7.ウニ

根室近海ではエゾバフンウニが水揚げされます。産卵期以降、実入りが良くなってくる秋から春にかけて、たも採りや潜水漁業、桁網漁業で漁獲します。
近年は、ロシアからの輸入量も増加していますが、流氷の浮かぶ海で行なうウニ漁は、根室の代表的な風物となっています。
8.貝類

根室では、ホタテ、ホッキガイ(ウバガイ)、アサリが多く水揚げされます。
主に、春から初冬にかけて、手掘りで漁獲したり、八尺と呼ばれる桁網で漁獲されます。
これら以外にも、ツブ類や、風蓮湖や温根沼で養殖されているマガキなどの貝類が水揚げされます。
9.その他

その他にも根室の特産品として昆布が有名です。根室近海で水揚げされる主要なコンブはナガコンブです。葉幅は10~15センチメートルと狭いのですが、長さは10メートルを超える細長いコンブです。
特に、6月以降に解禁される貝殻島周辺で水揚げされる「貝殻コンブ」は煮物などに最適な昆布で、人気の高いブランド昆布です。
初夏から秋にかけて海岸で昆布を並べて干す作業は、根室の代表的な風物となっています。
- この記事に関するお問い合わせ先
更新日:2018年03月01日