「専門学校誘致調査研究事業」調査結果報告書の公表について

背景と目的

 根室市の人口は、平成22年3月末に30,000人の大台を割った後、現在29,015人となっており、年間約500人ペースで人口流出が続いている。その大部分を占めるのが、札幌を中心とした都市部へ進学先や就職先を求める高卒者で、このことは地域経済の縮小やコミュニティの維持に甚大な影響を与えている。

 市内には、専門学校のような高等教育機関がないため、進学を望む際には、都市部へ行かざるを得ない。そうなると、学費以外にも高額出費を強いられることになり、裕福ではない家庭では、学力がありながらも、金銭面が障害となって、最悪の場合、進学を断念する動きもある。そのような状況は、市民の未来にとって好ましくない。

 実際、専門学校等の新設を望む声は一部にある。しかし、少子高齢化がますます進展する最中にあって、専門学校が市内に立地する可能性は高くないだろう。とはいえ、調査をせず、結論を出すのは早急である。

 そこで、根室市では、「専門学校誘致調査研究事業」として、専門学校誘致の可能性を需給両面(需要側:在校生と保護者、供給側:学校法人)から、アンケート調査票を用いて検証することにした。

事業内容

 市内2高校(北海道根室高等学校、北海道根室西高等学校)へのアンケート調査

対象

 1学年及び2学年の生徒とその保護者

調査内容

生徒向け

  • 就職、進学したい分野
  • 就職、進学したい地域 
  • 市内に専門学校があれば進学したいか など

保護者向け

  • 高校卒業後、進学させたいか、就職させたいか
  • 市内に専門学校があれば進学させたいか
  • 専門学校ではどのようなことを学ばせたいか など

調査票の名称

「進学・就職に関するアンケート調査」

学校法人に対するアンケート調査

対象

北海道内で専門学校を運営する学校法人

調査内容

  • 今後専門学校を新設する予定はあるか
  • 新設するとすればどのような学科か
  • 根室市で開校を検討する場合、重要視することは何か など

調査票の名称

「今後の専門学校経営に関するアンケート調査」

協力

国立大学法人 北海道教育大学 釧路校
講師 川前あゆみ氏

(生徒・保護者・学校法人兼用)

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更新日:2018年03月01日