根室市まちづくり市民会議委員委嘱状交付式 第1回根室市まちづくり市民会議 概要

根室市まちづくり市民会議委員委嘱状交付式

日時:平成15年9月26日(金曜日)午後7時〜
場所:根室市総合文化会館2階 第3講座室

出席者32名に対し、市長より委嘱状が交付されました。

根室市まちづくり市民会議委員委嘱状交付式の様子1
根室市まちづくり市民会議委員委嘱状交付式の様子2

第1回 根室市まちづくり市民会議 概要

日時:平成15年9月26日(金曜日)午後7時30分〜
場所:根室市総合文化会館2階 第3講座室

1.開会

(司会進行)小山企画振興部長

2.市長挨拶

 皆様さん今日は大変お忙しいところ、一日の仕事を終えられ、また、夜分にもかかわらずご出席頂きありがとうございます。今朝早朝、4時50分の地震には大変驚かれたと思います。平成6年の東方沖地震以来の大きな地震であり、私も地震直後に市役所へ登庁し直ぐに災害対策本部を設置し、職員と共に情報収集及び住民周知などに務めてきた訳であります。午後からは主な災害場所等を視察してまいりましたが、今回の地震災害の被害状況は、幸い人的被害は軽傷者4名であり、また、市内・市外の家屋の倒壊等の大きな被害は無かったわけであります。しかし、港湾関係・漁港関係に大きな被害を受けており、例えば、落石漁港の外防波堤先端部が地盤沈下し沖波が港内に入って来ている状況です。また港湾関係では、市場の前の道路や埠頭に段差ができ、相当な復旧額がかかるのではないかと思っております。いずれにいたしましても、今後できるだけ早急に被害状況と取りまとめし、国等と折衝の上復旧に取りかかりたいと考えております。

 今回各団体から推薦していただいた推薦委員の皆様には、私どもの依頼を快く引き受けて頂き、また、一般公募委員の皆様には、「根室に寄せる熱い想い」と「まちづくりに自らが参画・行動する」という気持ちの表れと受け止めており、心から深く感謝を申し上げます。そして、何よりも皆さんは報酬が一切ない中で、私共のお願に応えて頂き参画頂いていることに深く敬意を表しますとともに、市民会議での活発な論議をご期待申し上げます。

 さて、わが国の財政状況は、バブル崩壊以降、度々の経済対策など景気回復に向けた諸施策に伴う歳出の増大や、大幅な減税の実施などにより一段と悪化しており、国・地方が抱える長期債務残高は、平成15年度末で約686兆円にも及ぶ見込みであります。そのうち地方自治体の占める長期債務残高は、約199兆円を見込まれるなど極めて厳しい状況となっております。

 また、21世紀を迎えた今日、私たちの暮らしを取り巻く社会情勢と、その時代の様相は、少子・高齢化の急速な進行(先日ある人のお話を聞いたところ、今の我が国の出生率、ご婦人の方が1.3人より子供を産まない、このまま出生率が続くと650年後には日本の人口が0になるという計算が成り立つと言っていたが、私はこのようにはならないと思うが)、また、国際化・高度情報化の飛躍的な進展、本格的な地方分権時代の到来などに代表されるように、10年前の現総合計画策定時の予想をはるかに上回っており、国・地方を問わず、これらに対応する新しい方向への転換が迫られているところでもあります。

 さらに、国は、国・地方の財政再建に絡めて地方財政改革、いわゆる三位一体の改革、特に地方交付税や国庫支出金制度のあり方について議論を行うとともに、市町村の規模拡大による行政の効率化を図るため、全国約3,200ある市町村を1,000程度にすることを目標に掲げて市町村合併を積極的に推進しております。当市の場合、いまだに市町村合併については、積極的な市民の声も上がってなく、また、我々も庁内的な検討会議を設けながら進めているが、他町村との法的な合併協議会は立ち上げていない訳であります。

市長挨拶の様子1
市長挨拶の様子2

 このように、かつての右肩上がりの成長の時代は過ぎ、これからの市町村が生き残っていくためには、市民の皆様の知恵と工夫をいかに生み出すか、まちづくりへの想いの共有と協働(コラボレーション)の心が切り札になるのではないかと思う訳であります。私は、市長就任以来、まちづくりの基本を「市民が主役のまちづくり」に置いておりますが、このことは、市民、企業、行政が共に知恵を出し合い、力と行動を結集し目的に向かって共に進んでいくことであると考えております。総合計画の策定に当たりましても、市民と行政との「協働」をキーワードとした、「市民参画による計画づくり」を基本としてまいりたいと考えております。

 既に広報紙やインターネットで、「まちづくりに関する意見・提言の募集」の実施や「市民アンケート」、市内の小中学生を対象に、まちづくりの夢や希望を盛り込んだ「作文・絵画の募集」を行っております。一方、「まちづくり市民会議」は、「将来の根室市について具体的な論議をして頂き、その結果を提言して頂く」ということが目的であり、計画策定に当たっては、特に皆様で組織される市民会議が重要になってくると考えております。とかく従来型の審議会は、市が原案を作り皆さんに示し、それを審議いただくパターンとなっていましたが、今回の市民会議は、「行政の原案策定に先行して、自由で活発な議論をしていただき、そうした中から新しい根室の長期ビジョンのデザインをして頂く」ということを基本的な性格としております。いわば行政をリードするような気構えをもって臨んでいただきたいと思います。

 皆様、既にお分かりかと思いますが、この市民会議は、産業・経済界を代表する方、その中枢を担う方、福祉や教育、まちづくりなどの市民活動を率先してされている方など、多種多様な分野でご活躍されている方々により構成されておりますことから、私は幅の広い議論が展開されるのではないかと大いに期待しているところであます。また、今回の計画策定にあたりましては、従来的な手法を申し上げると、コンサルタントへ外部委託する手法で行っていたが、そう言ったことは原則行わず市民の皆様の参画を得ながら、手づくりで創り上げていくことを基本にしております。この意味からも、「市民の皆様との協働による新しいまちづくりの第一歩」を踏み出して行きたいと考えております。

 変革のときを意識しながら、根室の21世紀の将来像とまちづくりの指針となる総合計画策定は、根室市にとって重要な課題でもあり、厳しい時代の状況の中ではありますが、市民のみなさんに夢と希望を与え、時代の課題や要請に応えうる計画の実現に向けて、私も委員の皆様と共に力を尽くしてまいりたいと考えております。

 一つ具体的なお願いがあります。今日は第1回目の会議でありますので、仕切り的な会議の意味合いも確かにありますが、今後は委員の皆様には、せっかく委員になっていただいたので、積極的に意見・発言を述べていただきたい。私は、一つの意見に集約していただくと言うことではなくても良いと思います。自分は根室の将来をこうして行くべきと言うことを述べていただき、議論は100出して良いと考えております。それを取りまとめて計画に反映させるのは事務局であると考えています。また、こうした会議の中だけではなく、気づいた事があればメールでも文書でも良いので、市役所事務局の方にお寄せ願いたいと思います。

 おわりに、委員皆様のこれからのご尽力とご活躍を強くご祈念申し上げまして、簡単ではございますが、委嘱状交付式と第1回目のまちづくり市民会議の開催にあたっての挨拶とさせていただきます。ありがとうございます。

市長挨拶の様子3

3.委員自己紹介

小山    
 各委員からの自己紹介をお願いします。

荒井
 根室青年会議所活力ある地域創造推進室副室長の荒井です。委員の中では一番若いと思いますが、これからの根室を少しでも良くしたいと思うのでよろしくお願いします。

池本
 一般公募として参加させていただきます池本です。普段の活動は、吹奏楽やEPJOで市内音楽の活動に携わっている、よろしくお願いします。

板屋
 根室産業クラスター創造研究会参事を務めています板屋です。産業クラスター研究会というのは、なんとか根室で新しい産業を創れたら良いという思いが詰まった会で、今まで昆布塩や昆布ドレッシングなど色々研究しながら、根室で創れて地方に発信出来るような商品が出来れば良いと考えています。よろしくお願いします。

伊藤(康)
 歯舞漁協参事を務めています伊藤です。漁業を取り巻く環境も極めて厳しくなっておりますが、その中でも明るく会議に参加をして市長の期待に応えて行きたいと思います。よろしくお願いします。

伊藤(泰)
 AB-Mobitという酪農家5人の仲間の代表で来ました伊藤です。我々の団体は、根室に新しい観光資源として牧場家を結ぶフットパス(散策路)を創るということを行っているグループです。私も皆さんと共に勉強させて頂いて、良い提案が出来ればと思っていますので、よろしくお願いします。

大島
 根室青年会議所理事長をしております大島です。我々の会は20~40才の若手青年の集まりで、根室を良くしたいという志を持った青年で行っています。皆さんと連携を取りながら、根室市のために行って行きたいと思いますのでよろしくお願いします。

加藤
 根室商工会議所専務理事を務めています加藤です。根室市の新しい総合計画を策定すると言うことで大変責任の重さを感じておりますが、皆さんと沢山の論議が出来ればと思っております。よろしくお願いします。

河田
 社団法人千島歯舞諸島居住者連盟根室支部支部長を務めています河田です。北方領土問題は元島民や地域の問題では無いと言っており、全国の一人一人の問題と言っているが、この返還がなされない限り根室には多大な影響が有ります。その為にも頑張りたいと思いますのでよろしくお願いします。


 イベントサークルスタッフの代表を務めています北です。私共の団体は、自分達でイベントの企画・実行を行っており、今度の日曜日もウォークラリー根室を市内で行う予定です。勉強をしながら少しでもお役にたてればと思っていますのでよろしくお願いします。

木村(猛)
 根室市身障者団体連絡協議会の会長を務めています木村です。現在市内に障害者団体が9団体あり、それらの団体を一つにした協議会を創り活動をしています。また、私は難病友の会の会長もしております。皆さんよろしくお願いします。

木村(初)
 ねむろ自然ガイド・ラクルの代表をしております木村と申します。私共の団体は3年目を迎え歩き始めて間もない団体でが、春国岱を中心として観光客等を対象とした自然ガイドを行っています。根室の自然・風土・歴史を皆さんに紹介を行っていますが、根室に来られた皆さんから「根室のまちは魅力的なまちだ」と良く耳にしています。魅力的なまちづくりが更に進むように努力していと思っていますのでよろしくお願いします。

久保
 根室市民生員児童委員協議会から来ました久保と申します。皆さんと共に勉強しながら、一つでも何かまちづくりに協力出来たらいいなと思い参加させていただきました。どうぞよろしくお願いします。

倉谷
 根室日ロ親善協会の倉谷と申します。我々の団体は、当初よりロシアとの友好親善の活動を行っている団体で、最近ではビザ無しの受入やロシアアンサンブル講演などの事業を行っています。ビザ無し交流も慢性化している状態の中で、もっと開発する必要があると思っていたところでの、まちづくり市民会議の委員に選ばれたことから、そのへんを提言していきたいと思っておりますのでよろしくお願いします。

大久保
 根室市小中学校校長会会長 小出伸史の代理で来ました啓雲中学校の大久保です。21世紀を生きる青少年や子供達が、責任を持って生きていける力を付けることが必要と思っています。また、学校は地域に開かれる時代だとも思っており、このような機会に皆さんと共に、子供たちが根室の未来に希望を持って行けるような発想を吸収して見つけて行きたいと思っています。よろしくお願いします。

越湖
 根室市老人クラブ連合会から代表して参加させて頂きます越湖です。私の町会では、朝日町喜楽会という老人クラブを昨年7月に結成し、根室で一番新しい老人クラブではないかと思っており、そういう中で、今回このような大切な「市のまちづくり」に参加させて頂くことに感謝します。現在、老人が益々増加していく状況で2割に達しようとしているところである。私は、老人が家に引きこもりになっては困ると思うことから、皆さんと一緒になってまちづくりに参加していくことがこれから必要と思っている。よろしくお願いします。

越野
 根室市町会連合会副会長をしています越野と申します。私は、北方領土の国後で生まれ、引き揚げ後ずっと根室に住んでいます。元気な根室になるよう頑張りたいと思うと共に、今日は一般公募で若い方々が参加していることに対し心強く思っています。一緒に考え取り組みたいと思っていますのでよろしくお願いします。

近藤(紀)
 根室市母子会会長を務めています近藤と申します。母子の自立のために一生懸命頑張っています。どうぞよろしくお願いします。

近藤(真)
 一般公募で参加させて頂きます近藤と申します。こちらに参加して何が出来るのかと思っていますが、皆さんと一緒に根室のことを考えて行きたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

田中
 緑町商店街でバックの小売業をしています田中です。加盟している団体は緑町商店街振興組合の副理事長もしております。うちの商店街で発行しています「かわら版」の編集長もしております。地域に無くてはならない商店街、根室の顔になるような商店街を目指して「まちづくり」に頑張りたいと思いますよろしくお願いします。

田村
 根室市社会福祉協議会会長の田村です。根室生まれで根室育ちであり、老体にムチを打ちながらこの街を良い街にしたいと考えております。特に私は社会福祉の関係ですので、高齢者・身体障害者にやさしいまちづくりを目指したいと考えていますのでよろしくお願いします。

千葉
 連合北海道根室地区連合会事務局長の千葉と申します。連合は、市内の労働組合の集まりということで活動をしています。根室の労働団体も市民団体の一つと思っており、私も積極的に皆さんと共に勉強しながら「まちづくり」に参画したいと思っていますのでよろしくお願いします。

天神
 根室体育協会理事長の天神と申します。今年の1月に上半身・下半身の手術をして依頼、福祉関係や病院関係に興味を強く持つようになりました。この場で色々勉強したいと思いますのでよろしくお願いします。

能村
 根室市PTA連合会副会長の能村と申します。今年副会長になったのですが、このことで色々な団体の方と係わる事が出来ました。子供達のためにも、明るく元気なまちづくりが出来るよう勉強しながら参加していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

野村
 根室市地域子供会の野村と申します。地域の各町会単位からの子供達を集めてと一緒になって育成活動を行っています。今回も子供達32人を連れて、足寄の方までリーダー研修に行ってきました。将来この根室市に子供達が残るように一生懸命頑張って行きたいと思っております。よろしくお願いします。

番匠
 根室湾中部漁業協同組合の番匠です。根室の基幹産業である漁業のメンバーの一員としてこの「ねむろまちづくり市民会議」に参加させて頂くことになりました。どうぞよろしくお願いします。

前田
 根室漁協の前田と申します。私共の組合は、皆さんご承知のとおり、沖合漁業を中心に今まで依存してきたところであります。北洋さけますが撤退で非常に厳しい漁業経営を強いられてきて、数年前からロシアの輸入水産物を重要視し取り組みをおこなっている。善し悪しに付け根室の経済に影響を与えていくと思うので、これからの私共の組合を含め、ロシアとの輸入経済など色々組み合わせてまちづくりの提言をしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

松下
 根室市観光協会から参加させて頂きます松下と申します。観光協会は行政との連携を図りながら、イベントの融資や観光客に対するボランティア活動など行っております。是非この機会を通して、根室市のこれからの観光の在り方を皆さんと一緒に考えていきたいと思うし、色々な分野の方々がおりますので、自分自身も勉強しながら大いに利用していきたいと思っているのでよろしくお願いします。

三ツ木
 根室四島踊り隊会員の三ツ木です。皆さんのおかげで、札幌や市内のイベント等で沢山踊らせていただいて有り難うございます。踊りのパワーをここでの発言に変えて意見を出したいと思いますのでよろしくお願いします。

宮崎
 根室水産協会の宮崎です。根室の基幹産業である漁業と水産、これが元気を無くしては「ねむろのまちづくり」は全くない。市長が言われた「夢のあるまちづくり」これには大賛成であり、まちづくりは現実を見据えた中できちっとしなければ夢も無くなると思う。そのようなことで参加させて頂きますのでよろしくお願いします。

谷内田
 根室市女性のつどい協議会から参加させていただきます谷内田と申します。つどいの構成メンバーは年齢層の高い女性の集まりですが、今日はあらゆる年齢層の方がおり、ワクワク・ドキドキしています。皆さんと一緒に勉強させていただきたいと思っておりますのでよろしくお願いします。

山下
 建設協会から来ました山下です。私はあまり学がない者ですから、マラソンの様にタイムぎりぎりに後ろからゆっくり付いて行きますのでよろしくお願いします。

吉原
 声のサークル、ザ・ヴォイスの代表をしています吉原と言います。目のご不自由な人たちに朗読テープを作って聴いていただく、そういう活動をしています。日頃から体に障害を持たれた方々との触れ合いが多いので、その方達の目や手や耳になって少しでも力強くなって頂くために、障害者の方達の声を反映したいと思っていますので、よろしくお願いします。

委員自己紹介の様子1
委員自己紹介の様子2

4.正・副会長の選任

 根室市まちづくり市民会議要綱第3条第3項の規定により、藤原市長から、会長に 加藤 茂實氏(根室商工会議所専務理事)、副会長に谷内田 紀子氏(根室市女性のつどい協議会理事)の選任報告が行われました。

5.会長挨拶

 加藤でございます。根室市の総合計画を策定するための市民会議という重大な任務と思っております。精一杯頑張っていきたいと思っておりますので、皆さんよろしくお願いいたします。

 市長より先程説明がありましたが、根室市を取り囲む経済情勢はけして安泰ということではありません。むしろ今日は究極なところにある、こんな思いをしております。しかしそうは言いながらも、根室市の将来ということで、私たち市民側からも積極的に考えていかなければならないのではないかと思う訳です。

 先程藤原市長が申しておりますとおり、市民と行政との協働が必要であると私も思う訳であります。市民も企業も行政も、地域に関わるすべての方々の立場を超えて一緒に活動することを「協働」というのではないかなと思います。砕いて言えば、まちづくりに一緒に汗をかくことでないかなと思います。

 従来の市民会議を考えてみますと、ともすれば行政に対する苦情や批判であると言ったような雰囲気になります。私は引き受けする時に、我々市民が「自分たちはいったい何ができるのだろう」といったような、そういう観点から市に対する提言が出来ないものか、それが新しい時代を開くことになるのではないか、という話しをさせて頂きました。

 私は商工会議所ですので、商業界が気になる訳であるが、商業に関して言えば、市民の皆さんは、魅力と活気のある個性的な商業地の形成に向けて、訪れる人たちとの交流・連携を深め、まちに活気を生み出すための活動を進める、こう思う訳であります。商業者は何をやるかと言うと、地域の持つ特性を活かしながら、商業者が中心となって訪れる人たちの協力を得ながら、魅力と賑わいのある商店街の形成・活性化を進める。次に行政は、現在情報化時代と言われているが、情報交換と開示、相互調整など、いわゆる市民の活動をバックアップしてもらえる総合的な支援体制の確立に努める。この3つの作業が成り立って「協働」作業になるのではないか、また、良いまちが出来るのではないかと考えます。

会長挨拶の様子1
会長挨拶の様子2

 総合計画策定の取組みについて最も重視したいのは、市民の皆さんをいかに沢山巻き込んで、市民の意見をいかにこの総合計画に盛り込むかということでないのか、「ああしてくれ、こうしてくれ。」そういう要望を羅列した提言書を市長さんに渡すのはいかがかなと思います。私達民間ができることを踏まえながら、市民が共通の目標に向かって行動できるような、それぞれができることを思いつかせるような提言をしてまいりたいと考えております。

 皆さんの熱心な論議を期待すると共に、私達の街は私達の手で創るというような思いで、そんな思いが総合計画になって表れることを願いまして、簡単素地ではありますが、会長就任にあたっての挨拶とさせていただきます。

 私は、男女共同参画の座長も行っており、これからの時代は男女共同参画というところに、まさしく向かわんとしております。副会長の谷内田さんも男女参画の懇話会に参加していますが、私共々お世話になろうかと思います。よろしくお願いします。

6.総合計画策定方針について

事務局 石垣企画政策室長 説明

  • 総合計画策定方針についての概略を説明させていただきます。
     
  • 1ページをお開き願います。まずは「1.計画策定の趣旨」であります。本市は、平成7年度スタートの「第7期根室市総合計画」により、まちづくりに取り組んできたところですが、この間、少子・高齢化や高度情報化の急速な進展、加えて全国的な経済構造の変化や景気の低迷、地方自治においては、行財政改革の推進や地方分権型社会への移行など、10年前の予想をはるかに超えた変化を見せております。このため、今の時代にあったまちづくりを考えた場合、市民と行政の協働のまちづくりが不可欠であり、市民と行政が一体となって地方分権型社会に対応した創意に満ちたまちづくりを推進し、根室市の一層の発展と豊かで活力のある市民生活の実現を図るための総合的なまちづくりの指針として、総合計画を策定するものであります。
     
  • 次に、2ページの「3.計画の構成と期間」ですが、総合計画は「基本構想」「基本計画」及び「実施計画」を基本的な構成とし、期間を平成17年度から平成26年度の10ヵ年とするものです。皆様に議論していただく部分は、基本構想であるが、基本計画についても一定の論議があるものと考えている。なお、基本構想は議会の議決を要するものであります。
     
  • 次に、5ページの「4.計画策定の基本姿勢」でありますが、総合計画の策定にあたっては、計画の策定を通じて、市民と行政の協働の具現化を図ってまいりたいと考えております。このため、以下の6点「時代の流れに敏感な計画策定」「市職員・市民の参画と研修・啓発効果のある計画策定」「地理的特性、自然環境などを活かした計画策定」「国・道などの計画に協調した計画策定」「市内外にまちづくりの意思を主張できる計画策定」「わかりやすく、親しみの持てる計画策定」に主眼を置いてまいりたいと考えております。
     
  • 次に、6ページの「5.各組織の構成及び役割」についてであります。皆様で組織するまちづくり市民会議は、市民各層の方々から意見・提言を求めるために設置するものであります。従来の手法は、条例に基づく「審議会」を設置していたが、最終段階で市が策定した原案への答申であり、形式的・格式的でした。近年の各自治体の動向を見ると、地方分権の推進と相俟って市民の参画方法も変化してきております。このようなことから、当市においても時代にあった策定のあり方というものを考えた場合、計画策定当初から策定組織としての一翼を担う存在として「まちづくり市民会議」を設置することとしたものです。市民会議は、自由な意見・提言を述べる場、委員間で課題や解決策を考える場とするため、ワークショップを意識した手法を基本にしてまいりたいと考えておりますが、当市の総合計画策定では初めての取組みとなることから、皆様にもご協力とご迷惑をおかけする部分も多々出てくるのではないかと思われますが、このことが、市民との「協働」のまちづくりの一歩になればと思う訳です。
     
  • そのほか、策定組織としては、7ページになりますが、市役所内に特別職・部長職で構成する「総合計画策定本部員会議」と課長職、係長職、一般職で構成する「総合計画策定委員会」があり、8ページに記載のとおり、事務局は私ども企画振興部企画政策室です。
     
  • 9ページには「総合計画策定推進体制」について図で表したものを載せてあります。
     
  • 10ページには、まちづくり市民会議、市役所内の総合計画策定本部員会議及び総合計画策定委員会の相互関係基本フローを載せてあります。この図のような相互関係を保ちながら、約1年間かけて基本構想・基本計画の原案樹立を目指してまいりたいと考えております。
     
  • 次に総合計画策定のスケジュールについてであるが、11ページをお開き願います。これは、総合計画策定のおおまかな日程を示したものであり、総合計画の中の基本構想の議会提案を来年の12月をめどに策定作業を進行させていきたいと考えておりますが、ここの日程や策定プログラムメニューなどはあくまでも予定ということをご理解を願いたいと思います。
     
  • ここで、すでに策定作業のメニュー中において終了している主なものについて報告いたします。まず、事務局の欄を見ていただきたいが、策定進捗状況などの各種の情報は全て根室市のホームページから総合計画のページを除いていただければ分かるような仕組みを作っております。皆様もご自宅でインターネットができるのであれば、覗いていただきたいと思う訳であります。市民意見・提言の募集や市民アンケートの送付については、5月から行っており、アンケートについては皆様のお手元に配布のとおり集計も済んでおります。公共施設見学会も4月から実施しておりこれまで3回行っております。小中学生を対象とした作文・絵画募集も既に終え、小学生の部で作文58点、中学生の部1点、絵画は小学生から50点の応募があり、文化会館エントランスホールで現在展示を行っているので、是非ごらんいただきたいと思います。また、部門毎に最優秀賞1点、優秀賞2点、佳作3点を選びたいと考えているが、審査については皆様にお願いしたいと考えている。また、作品は計画書自体にスペースを作って掲載したいと考えております。なお、アンケート集計結果については、広報紙などにより市民周知したいと考えておりますが、広報紙ではスペースが限られており、アンケートの一部しか紹介できないため、市役所などの市の施設に備え付けしたいと考えております。職員セミナーについては、職員対象のまちづくりアンケートの実施や根室味覚観光大使、札幌根室会会長でもある平賀札幌鉄道病院院長を講師に招き、管理職を対象としたまちづくり研修会を開催しました。各種懇談会の実施では、6月に根室市の観光に関する懇談会を開催しております。また、スケジュール表にはないが、これからのまちづくりにはかかせない市民参画の基礎を学ぶため、市民を対象とした「市民活動講座Inねむろ」を開催し、市民約40名の参加のもと開催したものです。なお、庁内の策定会議は、本部員会議が2回、策定委員会が1回行われております。
     
  • 以上、雑駁ではありますが総合計画策定方針の概要についての説明を終わらせていただきますが、まちづくり市民会議の実際の協議については2回目以降になるのでよろしく願いします。

藤原市長の発言

  • ただ今事務局から説明があったように、当市の場合、現在まで7回の総合計画を策定してきましたが、どの計画も結果として目標人口はじめとした目標数値をクリアしたことがありません。加えて言うと結果との乖離が激しい。これは、作った人の希望的観測(人口減っているが少し増やしておく)を入れて策定したのではないかと思っております。
     
  • 現在の第7期総合計画(平成7年〜平成16年)は、目標人口を平成5年に「根室まちづくり構想策定調査」を約4,000万円かけて平成16年度の人口を37,000人の数字をはじいています。しかし、残念ながら現在33,000人を割っている状況であります。私は、庁内の会議でも、希望的観測は程々にした方が良いのではないかと言っています。
     
  • 今回は、先ほど挨拶の中でも申し上げましたが、原則、コンサルなどの外部委託による計画策定は考えておりません。皆さんとの手作りで、業者の示した数値ではなく、皆さんと一緒に目標や目指すべき方向性を考えていきたいと思います。
     
  • 先程から言っているように、無理と思われる目標や右肩上がりの目標は、私は避けるべきではないかと考えていますが、皆さんから、あまり厳しくしてもダメではないかという意見もあります。夢が無くなってもいけません。したがって、今後、行政主導や業者数値を鵜呑みにしないで良く消化して、目標設定や考え方などを示していただきたいと思っています。

7.専門部会について

事務局 石垣企画政策室長 説明

  • 専門部会について説明いたします。
     
  • 専門部会は、根室市まちづくり市民会議要綱第4条に基づき、市民会議を3つの専門部会に分け、その中で議論を深め、今後の総合計画策定に活かそうとするものです。
     
  • 配布した資料の中に市民会議委員名簿があるが、その右側に皆様の所属専門部会を案としてお示ししています。
     
  • 総務・北方部会とは、国際交流、コミュニティー、市民参画、広報・広聴、男女共同参画、行政執行について、議論していただく部会であります。
     
  • 生活・産業部会とは、農林水産業、商業、工業、観光、就業環境、土地利用、各交通基盤、生活環境・基盤などについて、議論していただく場であります。
     
  • 福祉・文教部会とは、社会福祉、保健・医療、学校教育、社会教育、生涯教育、スポーツ・レクレーション、芸術・文化について、議論していただく場であります。
     
  • これは案ということで何か各委員の中で希望等があれば、調整を図りたいと思います。なお、要綱で各専門部会には座長、副座長を所属委員の互選により、各1名ずつ置くこととなっているため、後日、第1回目の専門部会において、決定していきたいと考えております。
     
  • 以上、雑駁であるが専門部会の説明を終わらせていただきます。よろしくお願いします。

8.現計画の検証について

事務局 藤田企画政策主査 説明

  • それでは、まず「第7期総合計画検証資料」について、ご説明させていだきます。
     
  • まず、「実施計画事業実績(見込)一覧」でございますが、これは、お手元に配布してあります現在の第7期総合計画に沿って行われた、平成7年度~平成16年度までの(平成16年度は予定ではあるが)実施計画事業の実績(見込)について、まとめた調書になっています。実施計画事業とは、下のほうにで書かれておりますが、総合計画の施策や事業のうち、主に臨時・投資的事業や大規模事業、新規ソフト事業のことを示すものです。なお、国や道が主体となって行う事業のうち、市の予算に反映されないものについては実施計画事業とはしておりません。
     
  • この調書は、実施計画事業について、この10ヵ年間で第1章から第8章まである基本計画各論ごとにどれだけの事業があったのか、また、事業費が投入されたのかが記載されており、次のページ以降は、基本計画各論ごとでの事業は何があるのか、事業期間がどの間か、事業効果はどのようなものがあるのか、個別での事業費はいくらか、を記載しているものです。なお、市の事業実施担当課の考える事業効果や今後の方向性なども示されております。それぞれの各論の内容については、時間があるときに、第7期総合計画書を見ていただければと思います。
     
  • トータル的には、第1章から第8章の各論で合計147の実施計画事業が行われ、総事業費として533億7千2百86万円の事業費を投入、このうち、市の負担は、地方債で約280億6千万円、一般財源で約35億5千3百万円であったということになります。
     
  • 続いて「主要施策・事業等実績調書」の説明をさせていただきます。平成7年度からの10カ年間において、施策の体系別にどのような施策や事業が行われたかをフロー化したものになっております。ちなみに、この調書中、網掛け部分は先ほど説明した実施計画事業であり、網掛けのない部分は、実施計画事業以外の総合計画の施策関連事業という表し方をしております。
     
  • 例えば、各論第1章は、「生産性を高め、活力ある交易都市を目指すまちづくり」を進めますとしておりますが、では、そのためには、どのような施策が必要なのということになると、この資料に書かれているとおり、漁業、水産加工業、農林業、商業など6ページまで様々な施策の展開が必要であるとしています。
     
  • それではでは、さらに細分化し漁業の振興には何があるのか、といったときに、例えば、国際漁業の安定的生産体制の確立であったり、対ロシア漁業交渉の推進であったり、沿岸漁業の永続的生産体制の確立であるなどとしています。そして、その細分化された施策を進めるために、実際どのような事務事業が行われたのかというのが、例えば、5の沿岸漁業の永続的生産体制の確立としては、実施計画事業として地先型増養殖場造成事業などで、実施計画事業以外の総合計画施策関連事業は、水産基盤整備事業であったり、広域型増養殖場造成事業であったりというようにこの調書では実績を載せてございます。
     
  • 次に「主要指標(生活関連指標)進捗状況」でございますが、主要な生活関連指標が第7期総合計画策定時の平成5年から現在に至るまで、どのように変化してきたかを表しているものでございます。平成5年数値は現計画書にも搭載されている数値で、平成14年、平成15年の数値はそれぞれ実績、実績見込となっております。目標年次としている平成16年には、このようになるであろうという予想・目標数値が右端の欄に書かれている数字です。例えば、市道の道路舗装率でいうと、平成5年度の舗装率は30.4パーセントであり平成15年度の見込みは36.8パーセントで6.4パーセントの整備率向上を見たことになる。総合計画上の目標率は45.4パーセントであるので、道路舗装率に関しては、目標の達成はむずかしいということがわかります。このような検証を2ページ目の文化に関する項目までを載せてございます。
     
  • 次に、「市民アンケート調査結果」でございますが、16歳以上の市民3,000人を無作為に抽出し、結果861件、回収率にして28.7%の回答があったものでございます。中身につきましては、庁内の策定委員会やこの市民会議での議論の基本となる資料でもありますので、今後、FULLに活用していきたいと考えております。また、設問ごとに若干の分析結果を記載してございますし、後半の自由意見は市民の思いや考えが把握できる資料になると考えます。
     
  • 内容について、例をあげて若干の説明をいたしますが、6ページで「あなたにとって根室市は、住みよいまちであるか。」との質問に、普通と答えた方が回答の約5割を占めて最も多く、「とても住みやすい」、「住みやすい」の2つをあわせて20.7パーセント、「とても住みにくい」、「住みにくい」の2つをあわせて25.4パーセントとなっており、住みにくいと感じている方が若干上回っていることがわかります。なお、住みにくい、とても住みにくい理由を下のほうに記載しており、7ページは、回答の年齢別分析を行っています。分析結果としては、全体的に見ると若年者層が住みにくいと考え、中高年層は平均的(普通)、高齢者層は住みやすいと考えている結果になります。このように、随所で簡単な分析を行っております。
     
  • また、24ページ以降の自由意見については、「まちづくり全般」、「医療・福祉」、「観光」、「産業・経済」、「交通」、「環境」、「教育」、「行政」の8項目に分けたまとめ方をしております。今日は時間の関係からアンケートについては大まかな説明しかできませんでしたが、今後専門部会で活用していきたいと考えているため、後日また紹介させていただきたいと思います。皆様も次回まで一通り目を通していただければと思います。
     
  • 以上、雑駁ではあるが説明を終わらせていただきたいと思います。

9.基本的な人口推計値について

事務局 藤田企画政策主査 説明

  • それでは、ご説明させていだきます。
     
  • 人口推計でございますが、この推計数値は、総務省統計局の関係機関である財団法人日本統計協会発行の「市町村の将来人口」から根室市の数値を抜粋しているものでございます。これを見ると、少子高齢化の時代はもうすでに始まっており、この推計数値を否定することはできない状況であるといえます。
     
  • 1ページの人口総数の項目をご覧いただきたいと思いますが、根室市の平成22年の推計人口は、10年前となる平成12年の国勢調査人口よりも4,291人、率にして12.9%減少し、3万人を割るとされています。さらに10年後の平成32年には約23,995人になると推計されています。
     
  • 2ページ目ですが、年齢別人口で平成2年と平成12年の国勢調査人口年齢別人口分布をグラフにしたものがございますが、この10年間においてもピラミット型から釣鐘型への移行、すなわち少子高齢化が進んでいることがわかものとなっています。将来、平成32年には高齢者人口は、約7,700人で生産年齢人口の約57パーセントを占めると推計されており、若年者人口は約2,700人で総人口の約11パーセント程度しか満たないというように予想されております。
     
  • 第7期の総合計画の目標人口は、37,000人でありましたが、今年の8月末実績は32,728人であることから、到底目標には到達できないものでございます。今後の計画策定にあたっては、藤原市長が言われたように、いままでのような右肩上がりの人口想定は困難で、もっといえばすべきではないともいえます。また、これまで策定してきた7回も総合計画においても、目標年度人口が想定した人口に到達しかとこがない、実際の人口数と乖離の激しいものとなっていることから、これまでの目標人口の設定の考え方を改め、当市の10年後の目標人口をどのように設定すべきか、市民会議や庁内会議での議論が必要であると考えております。
     
  • 以上、雑駁ではあるが説明を終わりたいと思います。ありがとうございました。

10.その他

越湖委員
次回の会議は、このような全体会議になるのか分科会になるのか、また、開催日時はいつ頃考えているのか。

石垣室長
今回は全体会議ということでしたが、次回の会議は初の分科会を開催したいと考えております。日程については10月にご案内したいと思いますがよろしくお願いします。

加藤会長
次回からは分科会を開催し意見を出し合ってもらい、その後、また全体会議でその意見等について皆さんで議論するという事を考えているようですのでよろしくお願いします。

天神委員
このような資料は市会議員の方々に見て頂いているのか。

石垣室長
今日の会議に間に合わせて作成しておりますが、もちろん市会議員の方々にもお渡ししたいと考えています。

天神委員
新聞で見たが、人口を考えて学校の統廃合を7校行う考えで、もうすでに3校が行われると言う事で、親としてはショックを受けているが、市内の学校も統廃合を行うことだと思うが、市長に応えられる範囲でお願いしたい。

藤原市長
これは、教育委員会の考え方を示しており最終的には私が判断することですが、教育委員会の方針もあるので、私がこの場で応える事は差し控えたい。
加藤会長    その関係は後々精査して、意見を聞いたりして進めた方がよろしいかと思いますので、よろしくお願いします。

小山部長

  • この市民会議の役割についてはこちらから説明をさせていただいておりますが、私のほうからも少々のお願いがあります。
     
  • これまでの審議会方式をやめてワークショップの手法を基本とした会議運営をしてまいりたいため、皆様にも多大なご協力を賜るものと思っております。ワークショップの中身としては、皆様が考えている根室のよいところ、わるいところ、各分野の進むべき方向や課題や問題点などを皆様から出してもらい、そのことについて、では、良いところをもっと伸ばすためには何が必要か、悪いところをなくするためにはどのようなことが必要か、進むべき方向に向かうためには何が必要か、課題や問題点を解決するものは何が考えられるか、そして、市民と行政の役割分担は何が考えられるかなどを様々な角度から検討を加えながら議論していただきたいと考えております。
     
  • 議論の題材は皆様から出してもらうことはもちろん、こちらもできる限り題材を探したいと考えております。
     
  • 本格的な協議は、次回からということであるが、皆様と事務局が一体となって進んでまいりたいと思うので、よろしくお願いいたします。
     
  • ここで4つばかり私から提案があります。
     
  • まず一つ目は、今回は委嘱状交付式と第1回目の全体会議ということで、少々硬い会議になってしまったが、次回からは、肩の力を抜いてざっくばらんな話し合いをしていきたい。それで、かたちから入ってしまう話になるが、ノーネクタイ、軽装での会議にしたいと思うが、皆様どうであろうかと思うものです。
     
  • 二つ目は、公共施設見学会であるが、市で行っているものとは別に、当会儀メンバーによる施設見学会を行ってはどうかと思うがいかがですか。もちろん、皆様が希望する施設です。
     
  • 三つ目は、総合計画のキャッチフレーズですが、第7期現計画は「21世紀への新都市プラン 根室市総合計画 国際交流・交易拠点都市ねむろへの飛躍をめざして」というもので市役所内部の議論で決まったものです。今回は、このキャッチフレーズも市で決めるのではなく、市民のみなさんに親しみやすい計画となるよう、この市民会議や市民公募によって決定したいと思いますが皆様どうです。
     
  • 最後に、先ほど事務局より説明のあった小中学生から応募のあった作文・絵画コンクールの審査員の関係でありますが、皆様にお願いしたいということで、5名お願いしたいと存じます。
     
  • 以上、これまで私が提案した4点について皆様の意見を伺いたいと思います。
  1. 次回の会議からノーネクタイ・軽装で会議を行う。
  2. 委員での公共施設見学会を後日実施する。
  3. 市民会議と市民公募によりキャッチフレーズを決定する。
    以上の3点は、各委員から了承を得る。
  4. 作文・絵画コンクールの審査員については、加藤会長、谷内田副会長、板屋委員、田村委員、久保委員が選任され、本人承諾と他委員からの承認を得る。

田中委員
現在小泉改革と言われているが、根室市の市長の改革路線の気持ちを聞きたいし、10年後の根室を考えるという、プロでも数千万掛けないと出来ないものを、我々素人がどこまで出来るのか不安もあるが、市長が根室の街をどう改革して行きたいのか伺いたい。

藤原市長

  • 私はいつも言っているが、根室というのはそこに書いて表されているように、日本最東端の地であり、これ以上行くと四島よりない。したがって先程から10年後の人口推計など言っておりますが、そこで産業が無くなると言うことは、まちが無くなると思っています。
     
  • 先程、宮崎委員が言ったように、ここの基幹産業は何かというと漁業・水産加工業、そして近年、顕著な経営を続けている酪農となる。しかし、残念ながら根室の漁業・水産加工業というのは、ロシア水域に大きく依存しており、日ロの漁業交渉の結果が即この町の経済を直撃するという、このような町は全国にあまりないわけです。したがって私は今後、根室の基幹産業を伸ばしていくためには、あらゆる手段を用いて根室の町を維持していかなくてはならないと思います。
     
  • 例えば、北広島に住んで職場は札幌、仕事が終われば北広島に帰って生活するということが可能であるが、ねむろの場合通うところがない訳ですから、ここで人口を確保するためには産業人口しかありません。この中で、今後いかに北方領土の問題包含しながら根室の町を発展させて行くかということも考えて行かなければならないと思います。
     
  • 根室市立病院に現在、ロシアから2名来ていますが、市立病院で治療してロシア側に好感を持たせることでルートができ、これは外務省の予算ですが、今後市立病院建設の中でどの様に活かして行くかということです。
    私は、根室の将来予測は非常に難しいと考えています。
     
  • 観光に生きると言っても、将来ここに何千人も収容するホテルが建つのかというと建たないわけです。観光振興と言ってもこれもかなり難しいわけです。このような状況の中でどの様に行って行くかを考えなければなりません。
     
  • 今、小泉内閣が三位一体の改革を言っていますが、これはまず地方交付税を縮減、根室の様な町は交付税依存が大きく、市税30億割っている状況です。そして補助負担金(事業を行う事による国からの補助)も縮減します。さらに税源移譲ですが、掛けた金が徴収できるところは良いが、出来ないところはどうするのか問題です。
     
  • 今、一番言われているのが財源不足であり、この中で基幹産業をいかに振興させるか、産業人口を減らさせないようにすることが重要であると考えます。
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更新日:2018年03月01日