20 北海道指定文化財(有形文化財)和田屯田兵村の被服庫
番号 | 名称 | 現在の建物 | 現在地 | 設置年度 |
20 | 北海道指定文化財(有形文化財)和田屯田兵村の被服庫 | 西和田 | 西和田568番地2 | 平成2年度 |
概要
この和田屯田兵村の被服庫は、和田屯田兵が入値する前年の、明治18年ころに造られたと考えられる建築物で、屯田関係の建物では、唯一の被服庫である。バルーンフレーム構造という建築様式で、この様式はアメリカの西部開拓時代の建築様式を札幌農学校のホイラー教師によって、北海道に直輸入された。札幌の時計台や野幌の中隊本部も同様の様式である。
構造の特色は、小屋構造で桁(けた)上部に3.6メートル感覚に粱(はり)を渡し、その上部は長方形断面(6×14.5cm)のタルキで三角形小屋を構成する。タルキ間隔は45.5センチメートルで、その8本ごとに横つなぎのはさみ粱(18×5.7cm2本)を入れ、その中央で棟束(12cm角)を支える。また、はさみ粱とタルキに交点付近からボルトを下し、下部の粱と結んでいる。
この被服庫は、最初は和田屯田本部(現、東和田811番地)にあったが、本部の北見移転後、和田小学校の屋内運動場に移転し、昭和43年さらに現位置に移され、文化財として保存されることになった。同時に和田屯田記念館として利用されている。
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更新日:2022年01月27日