2023(令和5)年10月10日ー13日 北方領土返還要求キャラバン隊
【54年ぶり 北方領土キャラバン隊が啓発】
「北方領土返還要求キャラバン隊」が東京都、愛知県、滋賀県を巡り、北方領土問題の啓発と領土の早期返還を訴えました。
キャラバン隊は北方領土問題を全道全国の方に知ってもらおうと、昭和42年11月、初めて根室市が隊員20名8台の車両で発足し、啓発活動を展開。その後、北海道や千島連盟に事業が引き継がれていました。
ウクライナ侵攻以降、日ロ関係が極めて厳しい状況となる中、北方領土問題が置き去りにされ、関心が薄れていくことが懸念されているから、「今一度、原点に立ち返る」との思いで、今回、市としては54年ぶりにキャラバン隊を結成し、首都圏などでの啓発活動を実施しました。
11日は東京都・新宿駅西口で街頭啓発と署名活動を実施し、元島民や後継者らが、通行する方々に領土問題は国民一人ひとりの問題であることを訴えました。
その後、東京都庁で中村倫治副知事らと面会し、石垣市長からは「厳しい時こそ外交交渉を後押しするためにも返還への思いを一人でも多くの人に伝えることが重要だ。」と訴え、千島連盟根室支部の支部長で歯舞群島・勇留島出身の角鹿泰司さんは返還要求運動の要であった元島民が高齢化していることに触れ、「都でも若い世代へ啓発し、大都市から領土問題の情報を発信していただきたい。」と呼びかけました。
一行は12日に愛知県庁、滋賀県庁を表敬訪問し、引き続き返還要求運動への協力をお願いした後、滋賀県内で啓発活動を実施。また、13日には北方領土を探検し、択捉島に標柱を建てた江戸時代の探検家・近藤重蔵が眠る滋賀県高島市にある墓を訪ね、敬意を込めて墓参しました。







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更新日:2023年11月13日