2023(令和5)年6月21日 第77回全道展受賞報告
【市内43年ぶり 根高美術部員が全道展で受賞】
全道美術協会などが主催する第77回全道展で、根室高校美術部3年生の佐藤由乃さんが25歳以下の出品者から選ばれる『新人賞』に、同2年生の本村香穏さんが絵画部門入選にそれぞれ輝きました。全道展は大人と同じレベルでの審査となるため入賞は『狭き門』で、北海道三大公募展(全道展、道展、新道展)での根室市民の受賞は、昭和55年に道展の新人賞を受賞された故 高坂和子さん以来、43年ぶりとなります。
佐藤さんの作品は「sugar(シュガー)」と題した絵画。俯瞰の構図で描きたいと決め、試行錯誤のうえ下絵ができたそうで、苗字の『サトウ』にちなみ、キャンディなど甘いお菓子も描かれています。出来栄えは「納得はしていない」としつつも「キャンディなど目立つところは比較的満足いった。」と話していました。
本村さんの作品「忌怪逃避・蛍草一輪(きかいとうひ・ほたるぐさいちりん)」は、今の自分から抜け出したいと思う学生が、ツルに絡められ、中々、その場から動けずにいる様子を表現しており「自分の画力が目に見えて上がったと感じる作品になった。」と手ごたえを話します。
受賞報告のため表敬訪問した二人へ、石垣市長は「根室の歴史を辿ると絵で活躍した方も多い。受賞を契機にさらに飛躍を。」と期待を込め、根室高校の美術講師も務める市文化協会の宇佐美修一会長は「受賞はかなり狭き門。後輩に代々活躍が続いていくことは喜ばしい。」と目を細めていました。
二人の作品は全道を巡り、8月に根室市内で全道展受賞作品巡回展として凱旋展示される予定となっています。
受賞作品の写真を手にする佐藤さん(右)と本村さん(左)

佐藤さんの作品『sugar』

本村さんの作品『忌怪逃避・蛍草一輪』
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更新日:2023年10月05日