2023(令和5)年2月7日 2023「北方領土の日」根室管内住民大会
【心をひとつに3年ぶりに 拳を突き上げ】
『北方領土の日』である2月7日、根室管内の住民が一堂に会し、北方領土問題の早期解決への思いを表明する「2023北方領土の日 根室管内住民大会」が開催され、元島民をはじめとする約850人が拳を突き上げ問題の解決を願いました。
2月7日は、1855年のこの日に、北方四島を日本の領土とすることを定めた日ロ通好条約が締結されたことから、1981年、閣議了解により『北方領土の日』と決められ、毎年、この日を中心に全国で返還要求運動が展開されています。
新型コロナウイルス感染症の影響で、過去2年間は無観客開催となっていた根室管内住民大会。本年はイベント開催制限の緩和を受け、3年ぶりに元島民らを会場に入れた有観客として開催しました。
元島民を代表して登壇した国後島出身の鈴木昭男さんは、「終戦時17,291人いた元島民は11,000人以上が既に亡くなり、生存者の平均年齢も87歳を超えた」と話し、かつてなく厳しい状態となった日ロ関係に触れ、「政府には、成果が見える力強い外交交渉を強く求める」と訴え、「『原点の地』の住民である我々は、北方領土問題が解決し、平和条約を締結するまで、粘り強く返還要求運動を続ける」と決意表明しました。
大会を締めくくるシュプレヒコールは会場の全員が参加し、「四島を返せ」の声が3年ぶりに会場に響きました。
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更新日:2023年10月03日