2022(令和4)年12月1日-3日 北方領土返還要求中央アピール行動
【3年ぶりの行進 原点の地の声を訴え】
北方領土問題の早期解決に向けた国民世論の喚起・高揚を図る「北方領土返還要求中央アピール行動」を東京都内で実施しました。
終戦を迎えた昭和20年、当時の安藤石典根室町長がGHQに対し、北方領土問題の陳情書を提出したことから「返還要求運動はじまりの日」とされる12月1日には、3年ぶりに中央アピール行進を実施。日比谷大音楽堂での出発式では、主催者を代表し石垣市長が「明けない夜は絶対にない。この時だからこそ、今を生かされている私たちが、領土問題に命懸けで取り組んできた先人たちの思いを、さらに大きく強靭にしなければならない。」と参加者に呼びかけ、歯舞群島・多楽島出身の河田弘登志さんが「他界した多くの同胞たちの墓前に吉報を伝えるその日まで、返還要求運動の火を消すことなく邁進する」と決意表明しました。
行進には元島民をはじめ、全国47都道府県の返還要求運動関係者、約500人が参加。旧GHQに近い銀座の道、約1.6kmを「一日も早く領土問題を解決しよう」「返還要求運動の輪を広げよう」などと声をあげ、行進しました。
アピール行進終了後、根室管内1市4町の首長は、外務省、首相官邸を訪問し、岸田内閣総理大臣をはじめとする関係閣僚に対して、日ロ関係が大変厳しい状況にある中で、北方領土問題が置き去りになることへの懸念や平和条約交渉・北方墓参の早期再開などを要請しました。
また、啓発活動として、新宿駅西口地下イベント広場を会場に、北方領土を紹介するパネルや北方領土に生息する生き物のはく製などを展示する「北方領土展in東京」を実施。同時開催した根室管内の特産品販売と合わせ、多くの方に来場いただき、領土問題への理解を深めていただきました。

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更新日:2023年10月03日