10月1日　市長就任のご挨拶

　この度、皆様のあたたかいご支援を受け、市政の舵取りをさせていただくこととなりました。

　今日の根室市を取り巻く大変厳しい情勢の中で、いかにして市政運営を図り、その期待に応えていくのかとの「その職責の重さに」身が引き締まる思いであると同時に、故郷根室のため一身を捧げ、その実現に繋げていく決意を新たにしております。

　私は、市政推進に関する基本姿勢として、「強い水産都市・根室の再興」、「北方四島との共同経済活動の具現化」、「子ども・暮らし・医療3つの安心実現」、「教育・文化の振興」、「防災・減災の強化」、「市政改革と市民協働の推進」、「日本一涼しいまち・根室を活かした交流人口拡大の促進」という7つの政策目標を掲げ、これらの施策を実行に移し、「市民誰もが住み慣れた根室で生き生きと暮らすことのできるまち」、その実現を目指してまいります。

　根室市は、北方領土の母都市として繁栄してきましたが、終戦直後、北方四島の不法占拠により、生活の基盤である漁場の喪失をはじめ、多くのものを失いました。

　しかし、先人たちは、決してあきらめることなく、北洋漁業の開拓など、新たな扉をその都度、切り拓いてきました。

　根室市の今日があるのは、幾多の困難を決してあきらめることなく開拓してきた「漁場」と「技術」、長年にわたり培ってきた「知恵」と「文化」と「信用」の積み重ねがあるからです。

　先人たちの意思を受けつぎ、あらゆる英知を結集し、市民皆様をはじめ、産業経済界、関係団体、市議会との強い連携のもと、故郷根室の発展のため、一層努力してまいります。

　そして、産業に「強さ」を、くらしに「安心」を、そしてまちにたくさんの「笑顔」を花開かせるため、明日への確かな道筋を切り拓き、かけがえのない財産を若い世代に引き継ぐために、根室市を全国屈指の「水産都市」、北方領土の「母都市」として、さらなる発展・飛躍を目指し尽力していまいります。4年間、どうぞよろしくお願いいたします。