令和7年度 保健だより8月号「お酒と上手に付き合おう」

お酒は、少量であればリラックス効果、ストレス軽減、食欲増進、コミュニケーションの円滑化、血行促進などのメリットがあるとされています。一方で、大量の飲酒は、肝臓病、心臓病、糖尿病、がんなどのリスクを高めるだけでなく、睡眠障害やうつ病などの精神的な問題も引き起こす可能性があります。お酒との上手な付き合い方を知り楽しくお酒を飲みましょう。

適度な飲酒量について

「節度ある適度な飲酒」とは、厚生労働省によると純アルコールで1日約20g程度と言われています。

純アルコール量は以下の計算式で出すことができます。

純アルコール量(g)=摂取量(ml)×アルコール濃度(度数/100)×0.8(アルコールの比重)

女性、アルコール代謝能力の低い人(少量の飲酒で顔面紅潮を来す等)、高齢者においては、より少量の飲酒が適当です。また、飲酒習慣のない人に対してこの量の飲酒を推奨するものではありません。

お酒の適正量

正しいお酒の飲み方って?

すきっ腹で飲まない
空腹時は胃がからっぽのため、お酒を飲むとあっという間にアルコールが吸収され、悪酔いの原因になります。また、胃壁を守るものがないため、強いお酒は胃の粘膜に直接ダメージを与えてしまいます。
 

ゆっくりと食事と一緒に
お酒を飲む人の中には、飲みながら食事を取らないという人もいます。でも、その飲み方では体をこわしてしまいます。お酒はおいしい食事とともに飲むことを習慣づけてください。そうすることで、飲み過ぎの予防にもなります。
 

休肝日を作る
毎日お酒を飲むと、肝臓に負担をかけてしまいます。胃や腸といった消化管の粘膜も荒れてきます。週に2日程度の休肝日を作り、肝臓を休ませましょう。
 

強いお酒は薄めて飲む
ウイスキーや焼酎など、アルコール度数の高いお酒は胃腸への刺激が強いうえに、血中アルコール濃度が早く上昇するので酔いが回りやすく、肝臓への負担も高まります。水などで薄めてゆっくり楽しみましょう。チェイサー(和らぎ水)は口の中をすっきりさせるとともに、アルコールによる胃への刺激を和らげる効果があります。

お酒は楽しくほどほどに

美味しいお酒を楽しく飲んで、健康的な生活を送るには、この「正しいお酒の飲み方」=「適正飲酒」の知識を身につけ、実践することが大切です。お酒は適量を守って楽しみましょう。

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉部健康推進課

〒087-8711
北海道根室市常盤町2丁目27番地
根室市役所 1階
電話番号:0153-23-6111(代表) ファックス:0153-24-8692

健康推進課へのお問い合わせはこちら

更新日:2025年08月01日