令和3年度保健だより8月号「お酒と健康」

 

 「酒は百薬の長とはいえど、よろずの病は酒よりこそ起これ。」(徒然草、吉田兼好)という言葉があります。これは、「酒は百薬の長というが、多くの病気は酒が原因だ」という意味です。

 飲酒量が増えれば、肝障害やがん、糖尿病などの生活習慣病、アルコール依存や中毒など、様々な疾患の危険性が高まります。

 

コロナ禍でのアルコール摂取量に注意!

 新型コロナウイルスの影響もあり、在宅勤務や外出自粛のストレスから、飲酒量が増えることが懸念されています。

 厚生労働省の「健康日本21」では、“節度のある適度な飲酒”について、男性は1日平均純アルコールにして20グラム以下、女性や高齢者は1日平均純アルコールにして10グラム以下と示しています。(純アルコール量(g)=お酒の量(ml)×[アルコール度数(%)÷100]×0.8)

 

お酒と新型コロナウイルス感染症に関するよくある作り話

 「お酒を飲むと、ウイルスが死滅する」といった作り話や冗談を聞いたことがあるかもしれませんが、お酒を飲んでもウイルスは死滅しません

 アルコールは皮膚の消毒剤として使われますが、たとえ度数の強いお酒であっても、口やのど、体内を消毒する作用はありません。

 

飲酒量を減らすコツ

 二日酔いをするような飲み方やネガティブなお酒の飲み方は避け、「健康で楽しく飲めるお酒」を大切にしましょう

 お酒の量を控えたいという方は、たとえば1杯目はお酒で乾杯して2杯目からはノンアルコールに切り替えたり、代わりに炭酸水を飲むこともひとつの方法です。

お酒の量を減らす工夫

【酒席での工夫】

・お酒と一緒に、おつまみや料理も食べる

・小さいコップで飲む

・コップを空にしない、ゆっくりペースで飲む

・水やお茶など、チェイサーを一緒に頼む

・2杯目以降はノンアルコールに切り替える

【日ごろの工夫】

・夜〇時以降は飲まないと決めておく

・休肝日を決める

・お酒以外の楽しみや気晴らしをつくる

 

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更新日:2021年08月01日