令和4年度保健だより6月号「高齢期の食育(食べやすくする調理の工夫)」

~6月は食育月間です~

 

 食育の内容は幅広く、食事の大切さや楽しさを知る道徳的な面や、健康維持・増進、食文化の継承、地球環境保全など多くの視点があります。小さなお子さんへ向けた食育の必要性は浸透してきていますが、私たち大人にとっても食育は必要です。

 

 中でも重視されているのが高齢期の方への食育です。咀嚼や飲み込みの能力が低下したり消化吸収能力が低下したりと、老化によって食べる能力が低下しやすくなります。それが原因で体力が落ち、活力を低下させてしまうと生活の質も下がってしまいます。そのような状態にならないように、きちんと食べるための工夫を知ることも食育のひとつです。食べにくい食材を食べやすくする工夫には下記のような方法があります。

野菜

 繊維が多い葉物野菜や山菜などは繊維を断つように切りましょう。根菜は柔らかくなるまで煮るなどして加熱しましょう。炒め物は、下茹でか電子レンジで加熱してから使うと良いでしょう。みじん切りにして肉ダネに入れたり、お好み焼きの生地に入れるとより食べやすくなります。

肉・魚

 肉や魚は加熱すると水分が飛びパサつきやすいですが、加熱する前に片栗粉をつける、焼く際は蓋をしてじっくり火を通すとパサつきを抑えることが出来ます。また、ショウガ、にんにく、たまねぎなどにはたんぱく質を分解する酵素が含まれているため、すりおろして調味液に加え、肉や魚を漬けておくと柔らかく仕上がります。

*食べやすい食べ物ばかりを食べることで、食べる能力が落ちてしまうこともあるので、食べにくさを感じていない場合は、固い食べ物でもよく噛んで食べるようにしましょう。入れ歯の方は、歯茎が痩せて入れ歯が合わなくなっていることで食べにくさを感じることもあるので、その場合は歯科医に相談しましょう。

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更新日:2022年05月18日