令和2年度10月号保健だより(冬にかかりやすい感染症)
令和2年度保健だより10月号 ~冬にかかりやすい感染症~
冬は低温低湿度となりやすく、様々な感染症が流行しやすい季節です。胃腸炎については、食品の腐敗が進みやすい暑い夏場に流行するものもありますが、食品の腐敗に関係なく冬に流行するものもあります。その多くは加熱不足や汚染物の二次感染により発生するものです。ノロウイルスやロタウイルスがその代表です。感染してから症状が出るまでの時間が短いので、あっという間に拡がってしまいます。
インフルエンザを代表とする風邪症状を伴う感染症については、自己判断せず、適切な治療を受けてください。潜伏期間は様々です。感染していても症状が出ない期間が長くあるため、知らず知らずに感染を拡げてしまう。心配があります。感染力がなくなり、人との接触が心配ないとされる目安(学校保健安全法で出席が可能となる時期)についても載せていますので、外出の参考にしてください。


病名 |
潜伏期間 | 症状 | かかってしまったら | 予防方法 | 外出は |
ノロウイルス | 12~48時間 |
・嘔吐 ・下痢 ・熱は 高くな い |
・水分補給 ・下痢止めは使用せず
|
・90℃以上90秒以上の加熱 ・手洗い ・汚物処理 |
嘔吐、下痢が回復してから |
ロタウイルス | 1日~3日 |
・嘔吐 ・下痢 (白い便) |
・医師の指示通り服薬 ※内服は指示時間通りに飲む事 ・完治したか確認が必要 |
・汚物からの二次感染を防ぐ | 嘔吐、下痢が回復してから |
インフルエンザ |
1日~4日 |
・高熱 ・関節通 ・倦怠感 |
・医師の指示通り服薬 ※内服は指示時間通りに飲む事 ・解熱 |
・ワクチン接種 ・うがい手洗い ・加湿 ・マスク着用 |
発症後5日を経過し、かつ解熱後3日を経過してから |
溶連菌感染症 | 2日~5日 |
・高熱 ・咽頭炎 ・イチゴ舌 |
・医師の指示通り服薬 ※内服は飲み切る事 ・完治したか確認が必要 |
・うがい手洗い ・加湿 ・マスク着用 ・タオルは別々にする |
適切な治療を開始してから24時間以降たってから |
RSウイルス |
4日~6日 |
・高熱 ・ひどい咳 |
・解熱 ・咳の対処 |
・うがい手洗い ・加湿 ・マスク着用 ・タオルは別々にする |
症状が回復してから |
更新日:2020年10月01日