令和元年度10月号(インフルエンザ感染にご用心) 保健だより

インフルエンザ感染にご用心

 インフルエンザウイルスは、1年中空気中に存在しています。それがどうして冬に大流行するかというと、「温度と湿度」が関係していると言われています。高温多湿の夏はウイルスが水分にくっついて落ちてしまい感染経路が閉ざされてしまいますが、低温乾燥の冬はウイルスが活発になり、長い時間空気中に漂っていられます。インフルエンザウイルスが長時間生存して空気中に漂っていられるのは、気温が10度前後、湿度が20%前後。ちょうど、朝夕寒くなり、暖房を入れる時期にあたります。空気が乾燥し、ウイルスが活動しやすい気温になると、くしゃみや咳を通じてどんどん遠くまで感染経路を伸ばしていきます。

 インフルエンザが、一般的な風邪よりも感染予防や治療に慎重になるのには、一般的な風邪よりも症状が重症化しやすく、時には脳炎を発症してしまう危険性があるからです。

 インフルエンザ感染を予防するには、適度な室温(22~28℃)、湿度(50~60%)、マスクの着用、手洗い、うがい、そしてインフルエンザワクチンの予防接種が有効です。

 マスクは隙間がないように着用しましょう。手洗いもせっけんをつけ、爪まで念入りに行いましょう。

更新日:2020年03月25日