保健だより 11月号

「知っていますか?『肺の生活習慣病』COPD」

  COPDとは、慢性閉塞性肺疾患と呼ばれる病気です。空気の通り道である気道や、酸素の交換を行う肺などに炎症が起こり、呼吸をすることが難しくなって、せき、たん、息切れなどの症状が見られるようになります。ありふれた症状であるため、見過ごしてしまいがちですが、進行すると少し動いただけで息切れし、洗面や入浴などの日常生活もままならなくなります。さらに残念なことに、COPDになると肺や気管支が元の健康な状態に戻ることはありません。

 長期間にわたる喫煙習慣が主な原因であることから、COPDは「肺の生活習慣病」といわれています。たばこの煙に含まれるニコチン、タール、一酸化炭素などの有害な物質が肺や気管支を傷つけ、炎症を起こします。COPDは肺だけではなく全身に影響をもたらして、心疾患や脳血管疾患、糖尿病などを併発しやすいこともわかっています。

 最も効果的な治療法は、禁煙です。禁煙によってCOPDの進行が遅くなり、寿命がのびることがわかっています。階段の上り下りで息切れがする、せきやたんが出る、呼吸のたびにゼーゼー、ヒューヒューと音がする、といった症状がある場合は、軽く考えず、一度医療機関を受診することをお勧めします。                               

COPDの症状(咳、喘鳴、息切れ)を注意喚起するイラスト
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更新日:2018年03月01日