「語り継ごう北方領土」 光洋中学校 3年 菊地 律花 さん
語り継ごう北方領土
光洋中学校三年 菊地 律花
「兵隊はいないか!」島に銃を持ったソ連兵が上陸し、家や家財を奪われた。
「兵隊はいないか!」島の人々は家を出され物置で暮らすことを強いられた。
これは、第二次世界大戦終戦時に島に大きく黒い船が上陸して起こった。常にソ連兵の監視下にあったため、脱出する島民も多かった。しかしそれもソ連兵に見つからないよう夜や海の荒れている時に島を出たため、脱出も命懸けの行動だった。
本土に引き上げた後も辛い生活を送っていた。樺太の収容所に入った島民は、医者どころか薬もなく、精神的にも肉体的にも過酷な生活を送っていた。また、隙間風が吹いたり雪が降ってくるボロボロな家で暮らす島民もいた。食べるものがなく、漁師以外の人が漁をすると罰せられたため、知り合いの漁師に魚をもらったり、かぼちゃやいもばかり食べて生活していた。
元島民の方からこの話を直接聞いた私は「北方領土が早く返還されなければならない」と強く思ったのです。
元島民の平均年齢が88歳意を超えた今、一刻も早く北方領土問題を解決しなければいけないのです。だが、なぜ北方領土問題が解決されていないのでしょうか。
北方領土を返還してもらうためにはロシアとの対談を粘り強く行う必要があり、この交渉を後押しするのは返還を求める一致した国民世論なのです。このような啓発に長年にわたって重要な役割をになっているのが官民の様々な主体による北方領土返還要求運動なのです。民間団体や北海道の各自治体が中心になり、署名活動や講演会が行われています。2019年6月、当時の安倍総理とプーチン大統領が大阪で行われた首脳対談で平和条約を加速させるとの決意の上で引き続き交渉を進めることを表明しました。「返還はもうすぐなのではないか。」しかし、未だ返還されていない。一体何があったのでしょうか。
この頃、新型コロナウィルスの蔓延やウクライナとロシア間の戦争が始まったのです。この出来事からロシア政府が四島交流や自由訪問に係る合意の効力停止を発表したのです。これは日本は許可していない、不当なものでした。返還への道が再び遠くなったのです。
北方領土の返還が遠くなってしまった今、私たちにできることは何があるだろうか。北方領土のことを調べたり、返還運動に参加することができるのではないか。例えばSNSなら北方領土の歴史や現状を伝える活動が、日本だけでなく世界の人々にも知ってもらうことができる。このような利点があるSNSを有効活用することが返還への一歩になるのではないだろうか。また、北方領土返還要求運動では、自分にできそうな取り組みに参加することが必要ではないか。署名活動だけでも良い。自分にできる活動に取り組むことが返還への一歩につながる。元島民の語り部を聞いてその話を後世につなげていく。もし、皆さんの身近な人に元島民の方がいたら島の話を聞いてみよう。
元島民の平均年齢は88歳を超えている。元島民の故郷を取り戻すために、「島に大きく黒い船が上陸して起こった」あの出来事を語り継ぐことが大切だと思う。
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更新日:2026年05月01日
















