成人病は30歳から始まっています。

 近年、日本における平均寿命の延長は真に目覚しいものがあります。
 これは、化学療法、放射線医学及び外科学の進歩による死亡率の低下、国をはじめとし、公立、民間診療機関の充実、健康保険制度の普及など多方面でのたゆまざる努力と国民の健康に対する意識の向上によるものでありあります。

 それにもかかわらず厚生労働省その他の資料によりますと病気そのものは年々増加している状況にあります。
平均寿命の延長により高血圧、動脈硬化症、心臓病、糖尿病などいわゆる生活習慣病といわれる疾患の増加や未だに原因の解明されていない胃癌をはじめとする悪性腫瘍の増加は顕著であります。さらに本人はもとより周囲の人間関係にも大きな影響を与える精神神経症の増加も注目せねばなりません。

 その上に公害がわれわれの日常生活に重大な影響を与えています。すなわち、大気汚染、水質汚染、土壌汚染、食品添加物など一つ一つ教えるいとまのないほどの公害がわれわれをとりまき、病気の増加に一層拍車をかけております。
 このように我々が自覚しないうちに、しのびよる、成人病や癌に対しては定期的な精密検査を行ない早期発見につとめることが唯一の自衛手段であります。

 私どもは時代の要求に少しでもお役に立つべく最新鋭の検査設備と優秀なスタッフをそろえておりますのでお気軽ご相談下さい。

ドックについて


 胃が重い、目が疲れる、疲れが抜けない。こうしたちょっとした兆候も、お早めに検査されれば大事に至らずに済むことが少なくありません。
 また最新鋭の医療を駆使していますので精密かつ高度な検査が日帰りでできます。
 充実した内容の短期人間ドックを、年に1回以上定期的に受けるよう心がけて下さい。

検 査 内 容


身体計測 身長、体重、腹囲・標準体重、BMI
一般理学的検査 聴診
呼吸器系 肺活量、胸部X線撮影
(肺結核、気管支炎、肺気腫、喘息、公害による肺機能低下症など)
循環器系 血圧、心電図、総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪
(心筋梗塞、高血圧、動脈硬化、不整脈、糖尿病、痛風、腎臓病など)
消化器系 食道、胃、便潜血、便寄生虫卵検査
(食道癌、胃癌、胃潰瘍、寄生虫病など)
肝臓機能 尿ウロビリノーゲン、黄疸指数、ビリルビン、総蛋白、蛋白分画、GPT、GOT、LAP、LDH、γ-GTP
(急性肝炎、肝硬変、肝癌、肝萎縮)
胆のう検査 ALP(アルカリホスファターゼ)、腹部エコー
(胆のう炎、胆道閉塞、胆道結石)
膵臓機能及び代謝 血清アミラーゼ、血糖、CEA、CA19-9、HbA1C
(膵臓癌、膵臓炎、糖尿病)
腎臓機能 尿比重、尿蛋白、BUN、クレアチニン、尿沈渣、尿酸、尿糖
(急性腎炎、腎孟腎炎、ネフローゼ、糸球体腎炎、腎不全)
血液一般 白血球、血色素、赤血球、Hb、Ht、ワッセルマン反応、ABO式血液型、血小板、HBS、HCV
(再生不良性貧血、悪性貧血、鉄欠乏性貧血、梅毒)
外科一般及び泌尿器科 直腸指診、肛門、PSA
(前立腺癌、前立腺肥大、直腸癌)
眼科 精密眼底検査、視力検査、眼圧
産婦人科 細胞診
(子宮癌)
診断および指導 既往歴の調査(服薬・禁煙)
自覚症状・他覚症状の有無
医師の診断・判定ほか



実施日及び検査所要時間

 毎週火・水・木曜日を人間ドック検査日としており、検査は1日(午前8時から正午ころ)で終ります。

お申し込み(手続)
 1.契約健康保険組合被保険者及び被扶養者-所属する各保険組合にお申し込み下さい。
 2.個人-外来事務健診担当に直接又はお電話にてお申し込み下さい。
   ※受付又は電話にて詳細をご説明いたします。
   ※すべて予約制ですのであらかじめお申し込み下さい。
 3.申込先 市立根室病院外来事務健診担当
   電 話 0153-24-3201(内線 2156)
   E-Mail byo_keiei@city.nemuro.hokkaido.jp

検査の結果
 精密検査成績表を受診者にお渡しします。
 疾病又は疾病とまでは断定できなくても健康上の弱点というべきものが発見された際には迅速そして適切な治療と生活指導をご指示いたします。
 ドック受診につづく治療、追及検査には各分野の専門医が担当しています。

料金

日帰りドック    45,000円 (別途消費税)