● 基 本 理 念

 市民の健康を守るため良質な医療を提供し、市民に愛される病院

 市民が安心して暮らせ、心の支えとなる病院

● 市立根室病院のあり方


 市立根室病院は根室市をはじめ管内四町を含む第二次保健医療圏の中で地域センター病院として比較的高度で専門性の高い医療サービスを提供していますが、現状では十分ではない脳疾患や循環器系疾患への対応など地域センター病院の役割を担うための機能の充実を図るとともに、現在、旭川医科大学と結ばれている遠隔医療システムの活用により患者の肉体的・経済的・時間的な負担を軽減し高度な医療の提供に努めます。

 また、高齢化の進行や生活習慣病中心の疾病構造の変化などにより、在宅医療や緩和ケアの必要性が高まっていることから、根室市で唯一の公的医療機関として保健や福祉と一体となった包括的な医療サービスの提供に努めます。



● 経営健全化に向けた目標と指針


1.基本的事項

 医療機能の充実や療養環境の整備などによる患者流出の歯止めや管内からの患者の受入れなどによる収入の確保と事務改善などによるコストの徹底した節減に努め単年度収支の均衡を図ります。

 また、経営状況を踏まえ一般会計からの繰入金についても見直しを行うとともに、不良債務の計画的な解消を図ります。

2.具体的事項

(1)患者サービスの向上

 医療技術の高度化による医療に対する住民のニーズは高まり、より良い医療の提供とともに、療養環境の向上をはじめとした総合的なサービスが求められています。
このため、既存の施設での利便性の確保や院内環境の整備、診療体制の充実や待ち時間の短縮のための業務の見直し、患者に配慮した接遇やコミュニケーションなどサービスの向上に努めます。

(2)コミュニケーションを重視した組織づくりと人材の育成

 経営健全化を円滑に進めていくためには、病院の経営状況や課題について職員全員の問題として認識しその改善に取り組むことが必要です。
 このため、院内の最高決定機関である院内運営会議を中心に各種委員会の活性化を図り職員間のコミュニケーションの強化に努めます。
 また、職員の意識改革や資質の向上のため計画的な研修の実施や各種伝達事項の速やかな周知のため院内情報通信ネットワークの活用を図ります。

(3)効率的・効果的な病院経営の推進

 病院は様々な職種により構成される組織であり、病院経営を進める上で院長をはじめ職員が一丸となった方策の推進や職種間、職員間の連携と組織の一体的運営を図ることが重要です。

 このため、経営理念や経営方針を明文化し、職員はもとより市民にも周知するとともに、病院長、副院長、看護部長、事務長などによる経営管理の強化を図ります。
また、経営効率を高めより効果的な運営を行うため、業務に関する問題点の把握から目標の設定・計画(Plan)、実施(Do)、評価・統制(See)、を継続的、循環的に行う経営管理の手法や患者ニーズの把握を行い医療サービスの供給、対価を得るための要因を分析し医療サービスを提供するなどマーケティング技法の導入を図ります。
施設・設備整備や業務拡大、収入の確保対策については現有施設における費用対効果を踏まえて検討を行うとともに国・道の補助金などの確保に努め、また、ロスとコストの削減をめざし、効率的な管理・運営など事務改善を図ります。

(4)医師やスタッフの確保

 医師については、診療の実態に応じて医師を確保できるよう、医師派遣大学との連携の強化を図り、また、看護職員など医療技術者の確保については養成校等の関係機関に対する協力要請や広告などにより募集活動を行い確保に努めます。


(5)医療機器の計画的な整備と病院施設の維持

 市立根室病院は地域センター病院として、医療機能の充実や療養環境の整備が求められていますが、医療ニーズの動向や費用効果、収支の状況、財源確保の見通しなどを勘案しその整備に努めます。