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特集 救急外来を診る!


 交通事故や自然災害また急病などはいつ起こるかわかりません。この様な救急患者を夜間、休日にかかわらずいかなる時間帯でも受入れ、迅速な医療措置を行っている市立根室病院。今月は救急外来の実態と救急医療現場の声をお届けします。
特集 救急外来を診る!
救急外来の実態 
 いつの時代でも病気を治してほしいという患者の願いは、みんな同じです。そこでいつ発生するかもしれない救急患者のために、市内で唯一救急指定病院の市立根室病院があります。
=救急医療体制=
 この救急医療の対応のために、各診療科の常勤医師12名が交代で当直医として休日・夜間診療にあたっています(一カ月約二・二回担当)。
 各医師が一人で時間外診療を受け持ちますが、専門分野の医師の力を必要とする患者が見えた場合は、5分以内に病院に駆けつけられるようにオンコール(自宅待機)の態勢を取っています。
 しかし、実態を見るとほとんどの科が毎日呼ばれている状態であり、救急医療業務はかなり医師の負担となっています。
=救急患者の実態=
 平成10年度の時間外の救急患者は六千四十七人と前年より約千人減少していますが、多い時では一日に五十人、また平均十六・六人の患者が訪れています。
 このような状況の中で、迅速な救急医療をするため、職員一丸となって頑張っています。
 夜間や土曜、日曜などの時間外診療は96年の七千六百三十人をピ
ークに三年続けて減少。
 しかし、同規模人口の都市(全国)の病院では年間二千〜二千五百人程度とされており、また道内の比較的大きな病院に匹敵する患者数です。市内唯一の救急指定病院と言うこともあって、根室の時間外診療患者の多い事が分かります。
=時間内受診=
 時間外診療は専門以外の医師が診察したり、夜間では十分な検査ができない場合が多いので、翌日再診するということがあります。
 さらに、診療費の負担も増加しますし薬も原則として一日分しか出ませんので、体調がすぐれない場合は早めに時間内受診するようにしたいものです。
特集 救急外来を診る!


年度別救急外来患者の状況
(単位:人)
年度 救急外来患者数 1日当たりの患者数 (A)のうち 救急車での搬送数 (A)のうち入院数
初診 再来 合計(A)
3,592 3,128 6,720 18.4 424 647
4,002 3,628 7,630 20.9 490 662
3,532 3,562 7,094 19.4 462 763
10 2,847 3,200 6,047 16.6 456 888
        
救急外来の実態について
特集 救急外来を診る! 平成8年12月、東京医大から市立根室病院の院長として派遣された吉田院長に救急外来の実態についてうかがいました。
 吉田院長が市立根室病院の救急外来患者数が非常に多いと思ったきっかけは、昨年、厚生省のへき地離島研究班が救急医療の実態調査を行ったときに、当病院の実態をまとめ分かったそうです。
 なぜ同規模の都市と比べ救急外来患者が多いのでしょうか。
 「色々な要因はありますが、極端な例では『昼は仕事が忙しいからこれない』また、『日中は待たされるからいやだ、夜だとすぐに診てもらえるから』などの緊急以外の患者さんが意外に多いんですよ」と救急外来の最低限のマナーを守ってもらいたいと訴えます。
 「救急外来の初診患者は年間約二千八百人、再診が三千二百人と再診患者が圧倒的に多いんです。これも、前に述べた事由による現象ではないかと思います。また、夜間診療の薬というのは、一日分の薬しか出 さないので、中には夜、毎日訪れる人がいます」救急外来を理解していないケースが目立つので、救急医療の存在意義をしっかりと認識してもらいたいと語ります。
 「当直医は救急外来患者の他に百二十名から百三十名の入院患者の対応をしています。平日勤務(外来)し、その日当直して翌日また勤務しなければならない。当直明けがない状態なんですよ」と当直医の過酷な労働実態を説明してくれました。
 市立病院の最新治療について、吉田院長は「当病院では、患者さんを診るとき特別な病気、特別な手術を必要とする場合には、この病気、この手術は大学のどの医師がもっとも専門的なのかという事が分かっていますので、その医師達に来てもらい、手術や治療をしています。市民の皆さんは、病院の規模からして限られた医療しか出来ないと思っているかもしれませんが、これはけしてその様なことはありません。札幌とか東京の病院にひけをとらない、最新の治療をしています」と市立病院の医療レベルが高いことをPRします。
 「最後に、救急外来で軽度の患者さんを診ている時に、交通事故や船の事故等で重症患者が運ばれてくれば、その患者を優先的に治療しなければなりません。また、症状の重い患者さんも順番を繰り上げ治療しなければならないこともありますので、救急外来を受診する患者さんにおかれましては、この様な事情のあることもご理解いただきたいと思います。」   
 
救急外来の基礎知識 Q&A
 救急外来でもっとも多く受診するのは、小さな子供たちです。
 今年の4月から市立根室病院小児科で活躍されている、田原先生に救急外来の上手な受診方法を質
問してみました。
特集 救急外来を診る!
Q1
 まず初めにどんな時、救急外来の受診を考えたらよいのですか?

A1
 受診される患者さんで多い症状は、発熱、嘔吐、下痢、腹痛、発疹、咳などですが、同じ症状でも年齢によってことなります。
 まず発熱についてみれば乳児、特に生後3ヶ月までの赤ちゃんが高熱(39度以上)を出したら、すぐ受診と考えて良いと思います。1才以上なら発熱があっても機嫌(時々笑う)、食欲(特に水分)が悪くなければ1〜2日様子をみて良いと思います。
 他の症状については先にあげた症状が3つ以上重なるようでしたら子供にとってかなりの負担(ストレス)になると思いますので受診して下さい。
 
Q2
 受診のときに気をつけることは?

A2
 症状、経過を良くご存じの無い方が付き添われるのは困ります。
 経過が解らねば正確な診断はできません。また、受診のときに言い忘れることもありがちだと思いますので、病気だなと思われたら簡単で良いですからメモをつけ始めそれを持ってきて頂くと大変助かります。
 乳幼児は脱水になりやすいので水分摂取量、尿は出ているかに特に気をつけて頂きたいと思います。
 病院では経過も記入できる体温表を準備していますので利用して下さい。

Q3
 最後に何か、お母さん方に伝えたい事がありましたら。    

A3
 少子化、核家族の時代になって、病気のお子さんに関する知識が得にくくなり、お母さん方も心配は多いと思いますが、病気は家庭と医療機関が協力しあって治すものです。 
 充分に意思表示ができないお子さんを解ってあげるのは、お母さん以外にありません。短時間しか
診ていない医者にはお母さんの観察眼が不可欠なのです。 

 ありがとうございました。「子供が大好きで小児科医になった」という田原先生、お忙しい中とても親切に教えていただきました。
救急医療現場の最前線から
 救急患者が治療を受ける前に、まず最初に会話をするのが看護婦さんです。 
 特に夜間の救急外来に訪れる患者やその家族は、精神的な動揺が大きいため、現場で対処する看護婦さんとの会話で支えられた経験がある方も多いと思います。
 その救急医療現場で働く看護歴20年のベテラン主任看護婦のお二人、藤田さんと中山さんに現場のお話をうかがいまいた。
 「救急外来の看護婦の対応は、35名の外来勤務の看護部によって、平日勤務の他に、毎日の夜間当直、土・日・祝祭日の半日直並びに日直、さらに救急当番の自宅待機などの役割をローテーションを組みながら勤務にあたっています。
 勤務時間が不規則なため、自己管理をしなければ身体をこわしますので健康には気をつかっています」と激務をこなすための、ポイントを説明してくれました。
 「患者さんが来たときには、安心して治療ができるように思いやりと、気配りを大切にしています」ともすれば忘れがちな日常の心構え。私も見習わなければ… 
 これからも頑張って下さい!

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