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特集 今、図書館がおもしろい

ねむろ半島を走って10万Km〜あすなろ号同乗記

「走る本棚」「動く本棚」、一体何のことだろう?
移動図書館バス「あすなろ号」の役割を簡単に言うとこんな表現になるのでは。
図書館を特集した今回、この「あすなろ号」の活躍を迫ってみた。

この移動図書館バスが運行を開始したのは昭和53年、「あすなろ号」の名前は公募で付けられた。
現在の「あすなろ号」は、二代目にあたり、昭和58年から走り始め、走行キロ数もまもなく10万キロ、厚床から納沙布までを6つのコースに分け、市内全域をカバーしている。
さて、移動図書館バスというと、郊外ばかり走っていると思われがちだか、けっしてそうではない。
 市街地でも、光洋町や西浜町など、図書館から離れた地区を巡回、図書館に直接来られない人のために活躍している。
 「あすなろ号」のスケジュールは、図書館で本を借りるのと同じ2週間ごとに同じ場所、時間を巡る。

<あすなろ号にはビデオも積んでいる>

 さて、「あすなろ号」に同行したのは、4月9日。5コースと呼ばれている珸瑤瑁や温根元地区を巡回する根室半島一周のコースだ。
 午前11時、図書館前を出発。ハンドルは管理係の岩瀬主事。同乗は浅野司書。男性コンビが今日の担当となる。
 11時30分、予定の時間よりちょっぴり早く、今日の最初の貸出場所、珸瑤瑁保育園前に到着。
 まず、新年度最初の巡回ということで、保母さんが貸出券の切りかえの手続きを終えると、待ちかねたように、子どもたちがバスに乗ってくる。
 外から見ると、結構大きく見えるバスも、子どもたちが入るとすぐ一杯。一回で借りられる本は、5冊だが、ほとんどの子は、1冊のようで次々と借りた本にスタンプを押してもらい。バスを降りていく。
 でも、中には好きな本が見つからないのか、じっくり品定めを行い、時間一杯かけて選ぶ子もいる。「あすなろ号」には、約2千冊の本が積んでいるが、図書館の蔵書は12万冊以上、バスに載っているのは、ほんの一部ということになる。
 また、スペースとしてはわずかだが、貸出用のビデオや紙芝居も積んでおり、喜ばれているようだ。

<絵本と同じ風景をバスは走る>

 昼のサイレンが鳴り、バスはこいのぼりが泳ぐ姿を見ながら、次の目的地、温根元小学校へ向かう。
 ところで、読者の皆さんは「岬めぐりの図書館バス」という絵本をご存じだろうか?
 この絵本は、その題名どおり根室市の「あすなろ号」の活動をテーマにしており、文章を書いたのも図書館の松永司書。絵は、絵本画家で有名な梅田俊作先生が根室らしい風景を独特のタッチで描いている。
 この絵本の中でも、根室半島を巡回するコースのことが、丁寧に取り上げられており、それが題名にも由来しているようだ。
 そんな、絵本と同じ風景をバスは小学校目指して走る。


<33人の友達がバスを待っている>

 温根元小学校は、ちょうど給食を食べはじめようかという時間。
 みんな、大好きな給食を食べ終わってからバスに来るのかと思ったら、大勢の生徒がすぐ乗り込んできた。
 さすがに小学生、自分の好きなジャンルが決まっているのか、思い思いに本を手に取り、手続きを済ませる。
 先生に聞くと、特に本を読みなさいと指導している訳ではないが、生徒はみんな、このバスを楽しみにしているそうだ。
 温根元小学校33名の中で、一番バスを利用している生徒はだれですかと聞いて紹介されたのが、6年生の藤澤愛子さん。
 「小学校1年生の時から、図書館バスは大好きで利用しているよ。2週間おきだけど、必ず借りるんだ」。
 どんなジャンルが好きなのと聞くと、「借りるのは、小説や物語がほとんど、最近では『ゆうれい城』がばつぐんに面白かったな」
 将来は、看護婦さんか学校の先生になるのが夢という愛子さん。
 どちらの仕事も本をたくさん読んで勉強しなくちゃいけないねと声をかけると、恥ずかしそうに笑う。

<待っている人たちがいるから、今日も走る>

 予定の時間をいっぱいに使い、バスは納沙布岬を回って次の目的地、珸瑤瑁小学校に向かう。
 この日は、ちょうど下校時間と同じだったようで、ランドセルやカバンを背負った子どもたちが、今や遅しと、バスが到着するのを待ちかねていた。
 子どもたちの反応を見ると、どこの地区でも、この「あすなろ号」を心待ちにしている様子が、良く分かる。
 昨年一年間の巡回日数は、153日図書館の開館日数は278日なので、半分以上出かけていることになる。そして、貸出の実績も毎年増加しており、本館よりも伸びているとのこと。
 重たい本を載せ、坂道がちょっぴりきつくなってきた「あすなろ号」。
 走行距離も増えてきたが、このバスを待ち焦がれている、たくさんの人々がいるから、今日も半島を走り続ける。


あすなろ号の利用のしかた

第21回北海道子どもの本のつどい根室大会

私の図書館活用術

アラカルト

本が書架に並ぶまで


 

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