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「鮭鱒にかける思い」



太平洋小型サケマス船主
吉 田 節 男
 
さん
        花咲港在住
 
平成10年5月号 


  「やっぱり、鮭鱒はね。特別だよ。多くは期待できないけど、海明けの漁だからな」と5月1日の出漁を前に、作業の手を休めて語ってくれたのは、花吉丸の船主で漁労長、そして船長と三役を兼ねる吉田節男さんです。
 吉田さんは、船に乗りはじめて45年、サケ・マス漁船も以西船と呼ばれていた時代から乗船し、20年以上になるベテラン漁師。
 出身は、渡島管内の砂原町。両親も漁業を営み、中学生の頃から手伝いをしていたそうです。
 昭和40年、兄を頼りに根室に。
 2年後には独立、以来根室の海を糧として活躍してきました。
 現在営んでいる漁業は、春のサケ・マス、夏のカニ漁、秋からは刺網でメンメやカレイ、スケソを取り、時化の時以外は、船の上という文字通りの「海の男」です。
 サケ・マス漁と他の漁の違いを聞くと「やっぱり、きついのは鮭鱒かな。他の漁は日帰りだけれども、鮭鱒は1週間は乗るからな」。
 しかし、漁具や航海機器の進歩で、昔に比べると作業はずいぶん楽になったとのこと
 「でも、この船は鮭鱒にしか使っていないんだ。1年の内、たった2カ月だけだ。もったいない話だけど、小さい船のほうが経費もかからないし」と漁業経営の苦しさもちらりと覗かせます。
 この船の乗組員は7人、人を集めるのは大変ですか?と聞くと。
 「去年あたり迄は、船の仕事は嫌われて苦労したけども、今年は陸も不景気のせいか、人は簡単に見つかった」とのこと。
 子どもは、娘2人。一人は既に嫁ぎ、家に居るのは奥さんの妙子さんと、下の娘さんだけ。
 「婿さんでもとって後継者にどうですか?」と水を向けると。
 「この時代、継いでくれる若者なんかいないだろ」とやや寂しそう。
 でも、最後は「後の仕事を楽にするためにも、この鮭鱒で少し頑張らないとな」と笑顔で答えてくれました。


 
【プロフィール】

 ■よしだ せつお(58)
 昭和15年3月佐原町生まれ
 昭和40年来根
 現在11トンと4.9トンの2隻の漁船を所有し漁業を
 経営、根室漁協所属。
 楽しみは漁を終えての一杯。
 
 
【インプレッション】

 「俺は肉は、食わない、魚だけ。」という100%の漁師。素朴な語り口の中にも、経験から裏打ちされた確かな自信が伝わってくる。極めつけのセリフは「春のさかなは本当に旨いぞ!」。




 

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