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学芸員日誌




「最初の千島探検 (平成15年2月号)



 千島に先史時代から人が住んでいたことは、遺跡から確認されているところですが、最初に千島を探検したのは、1643年のオランダのフリースでした。当時はロシアもまだ千島を知らず、松前藩も未調査状態でした。
 フリースは、マルコポーロの『東方見聞録』以来、日本東方の北緯37度付近にあると信じられていた「金銀島」を見つけるため、太平洋岸を北上しウルップ島に上陸、十字架を立て「コンパニースラント」(東インド会社の土地)と命名、領土宣言しました。エトロフ島は「スターテンライト」(オランダ国の島)と名付け、クナシリ島に上陸しました。
 日誌には、例えばクナシリ島のアイヌ家屋の中を「たくさんの鰈や鮭が、火から立ち昇る煙りの中に、横木の上に掛けてあったが、しかし彼らの傍には魚以外に食べるものは見あたらなかった」(北溝保男著『1643年アイヌ社会探訪記』)など、興味深い様子がたくさん記されています。
 しかし、フリースは海霧のため海峡を発見できず、ウルップ島がアメリカ大陸、クナシリ島やカラフトは蝦夷地の一部と見誤って地図に記したので、その後100年以上もヨーロッパの地図は、間違ったままでした。
 フリースの千島探検とその記録は、世界の地理学に大きな影響を与えたばかりか、謎の17世紀千島を、かいま見せてくれる貴重な史料だと言えるでしょう。

  (主任学芸員  川上  淳)



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