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学芸員日誌




「イエズス会宣教師のラッコ皮報告 (平成15年4月号)


 松前藩ができた直後の1618年に、イタリア人宣教師アンジェリスが、松前にキリスト教布教に来ました。1620年にはポルトガル人宣教師カルワーリュが、また翌年アンジェリスが再度松前に来て、次のような興味深い報告をしました。

 「アイヌはラッコ皮を蝦夷地(北海道)ではなく、ラッコ島から買ってくる」「北東方から松前にくるアイヌは、63日間航行して松前の殿様にラッコの皮・生きたタカやツル・ワシの羽を持ってくる」「ラッコ皮は東方のアイヌが、国土付近の三つの島に行って買い求める。この島に住む人はヒゲを生やさず、アイヌとは違う言葉を使う」

 ラッコ皮が松前から豊臣秀吉や徳川家康に献上されたことは、別の記録に出てきますが、そのラッコ皮が、蝦夷地ではない「ラッコ島」あるいは「国土付近の三つの島」から、東方のアイヌの人が買ってくるというのです。さらにそこに住む人とアイヌは言葉が違うというのです。この島とは、千島に違いありません。しかし、アイヌと言葉が違う人々とはいったいどんな人なのでしょうか。カムチャッカにはイテリメンが、アリューシャン列島にはアリュートと呼ばれる民族がいたことが分かっていますが、彼らのことなのでしょうか?
 その後、アンジェリスは江戸で火刑、カルワーリュは仙台で水責め刑により殉教しています。宣教師の命をかけた布教により、ラッコ皮や千島の様子を知る貴重な記録が残されたと言えます。
  (主任学芸員  川上  淳)
 
アンジェリスのエゾ地図(本州の北にある大きな島が北海道)


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