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根室で活躍する外国人の方々を囲んで


出席者

フレッド・セイゾウ・ツタガワ
シエィニー・メリー・アンガス
ヴュルコワ・ターニャ
根室市長 大矢 快治

司会 企画課長奥田誠二
司会− 皆さんようこそいらっしゃいました。
 今日は「広報ねむろ新年特集号」の新春座談会として、根室で活躍する皆さんに色々お話を伺いたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 
地理的な優位性を活かしていきたい

市長− まずは、新年明けましておめでとうございます。
 今日は、皆さんと一緒にこれからの国際社会において、平和と発展を維持しながらどう相互理解を深めていくかという事を話し合っていきたいと思います。 
  ご承知のとおり、根室市は日本の東端に位置していますが、言い換えるとロシアやアメリカには一番近い場所になります。
 この地理的な優位性を活かして根室市は、国際交流・交易拠点都市を目指そうと街づくりを進めています。そのためにも、まずお互いを知ることが大切と思いますので、今日はお国を離れて根室で活躍している皆さんに自由にお話していただきたいと思います。
 まず、フレッドさん、シエィニーさん、ターニャさんとファーストネームで呼ばせていただきます。
 では、新春ということで、それぞれのお国のお正月の過ごし方をお聞きしたいのですが? 

フレッド− アメリカでは、お正月は友だちと迎えることが多いです。最大の行事はクリスマスですから、これは家族と過ごします。
 1日は休みですが、2日からは普通の日と同じです。

ターニャ− ロシアでもお正月は大変大きなイベントです。ロシアのクリスマスは、ロシア正教の場合1月7日になります。 
 大晦日は、日本と同じく大掃除の日です。皆で一日中掃除ですね。
 それから、御馳走を作ります。やはり、1年の中で一番ぜいたくな料理を作ります。日本のようにメニューが決まっているわけではありませんが、それぞれの家庭でメニューを工夫して作ります。
 12時を過ぎるとシャンペンを空けて乾杯が始まります。
 お正月はどこの家でも家族で過ごしますので、とても暖かい雰囲気ですね。お年玉はありませんが、子どもにはプレゼントを贈ります。
 それと、日本ほど多くはありませんが年賀状みたいなものもあります。 

シエィニー− イギリスでもクリスマスは家族と一緒で、お正月は友だちでわいわい騒ぐ感じです。 パーティーを開いて、夜遅くになると公園や広場に集まって皆で手をつなぎ歌を歌ってお祝いします。

市長− ターニャさんは年賀状を書くそうですが、何枚くらい書きますか? 

ターニャ− 親戚や友だちに出しますが、それほど多くはありません。 15枚くらいだと思います。   

市長− アメリカ・イギリスはどうですか? 

フレッド− アメリカではクリスマスカードが一般的です。相手としては、親戚や友だちが中心ですが、義理で書くことはありません。

シエィニー −やはり、クリスマスカードだけですが、最近年賀状を出す人も増えてきました。

司会− 皆さん日本でお正月を迎えたことはありますか? 

フレッド・シェイニー− 去年過ごしました。

ターニャ− 私は初めての体験なので、とても 楽しみにしています。おせち料理にも挑戦したいですね。

フレッド− 作るのは大変みたいですけど、あまり好きではありません。

ターニャ− でも、伝統的なものがきちんと伝わっているのは素晴らしい事と思います。

市長− 日本では、お正月は大きな節目と考えています。前の日は、その一年を振り返り、正月は新しい年を迎え気持ちを新たにその年の計画を建てます。 
 しかし、最近ではクリスマスもにぎやかになってきました。
 今、皆さんのそれぞれの過ごし方を聞きましたが、やはりお国柄があって生活文化の違いもあるようです。皆さんが日本に来て何かとまどったことや苦労したことはありますか?            
ロシアでは自分の意見を持つことがとても大事です

司会−フレッドさん仕事の部分で何かありますか?

フレッド−そんなに驚いたことはありません。でも職場の雰囲気はすごく真面目だと思いました。そして、それぞれの立場が明確です。アメリカでは、もっと自由な感じでフランクに話をします。

司会−ターニャさんは、西高校に留学して色々見ているわけですが、学生の世界で大きな違いなどありますか。

ターニャ−学生や子どもはどこの国も同じだと思いますが、教育のシステムは随分違います。試験の方法も語学の教え方も..。日本は語学の場合人数が多すぎると思います。ロシアでは大体10人位です。やはり語学の場合だと、多いと大変です。全員と会話もできませんし。あとは、試験のための勉強が中心になっていて、試験が終わると忘れてしまうみたいです。
 それと、ロシアでは自分の意見を持つことがとても大事なこととされています。正解も大事ですが、問題に対して、自分の意見を持つことが必要だと思います。
 日本人は良く語学が苦手と言いますが、決してそうではなく言葉に対し、耳が慣れていないですね。
 家庭の部分では、ロシアでは共働きが当たり前ですが、日本はそれほどでもないですね。
 最初、日本の男性はとても強いと聞いてきましたが、そうでもないようですね。(笑)
 感心したのは、ずいぶん伝統的な物を大事にしていることです。
 女性も昔からの物を大切にしていると感じました。
 あとは、社交辞令とお世辞が多いなと思います。非常に日本的かもしれませんが...。
 「こんにちは」としか言ってないのに、「日本語がお上手ですね」と何度も言われました。ちょっと疲れますね。日本語はあいまいな表現がおおいですから。

シエィニー−イギリスでの前の職場に比べると、コンピュータをあまり使っていませんね。あと職場でタバコをたくさん吸います。イギリスでは、禁煙ですね。
 職場の同僚との関係も、違います。イギリスでは仕事だけの関係ですが、日本では仕事のあとも一緒に遊んだり、お酒を飲みにいったりします。
 あと、感じたことは学校は子どもたちに責任を持っていますが、 両親が子どもに対してあまり責任を持ってない様に感じました。
 それと、皆遅くまで学校に残っていますね。

フレッド−アメリカも授業が終わったらすぐ帰りますよ。

シエィニー−先生と生徒の関係も違いますね。イギリスでは、もっと先生を尊敬しています。
 そして、勤務時間も長いですね土曜日も学校があるし....。

フレッド−アメリカも土曜は休みです。

市長−ロシアの学校はどうですか?

ターニャ−ロシアも土曜日は休みです。

市長−皆さん根室に来てある程度の期間が経っていますが、根室の印象はどうですか?本音でお願いします。(笑) 
すごく良い人間関係があると思います

フレッド−そうですね、私は日系ですから、それほど違和感もないですし、大学で日本の事はある程度学んでいましたから、驚くような部分は少ないです。
 でも根室に着いたときは、遠い所だと思いました。それは最初の印象です。
 でも、私は先入観は持ちたくありませんでした。体験してからの印象が大事だと考えるからです。自分の故郷に比べちょっと寒いですが、温かい人ばかりです。
 来て1カ月くらいで良い所だと思うようになりました。ちょっと田舎とは思うけど、すごく良い人間関係があると思います。

司会−ごく普通のアメリカ人は日本人をどう見ていますか?

フレッド−やっぱり、寿司、忍者、侍、刀、それと車、テクノロジーの国というイメージかな。不思議な国ですよ日本は。伝統的な部分と新しい発達した部分が同居している。

ターニャ−留学の前に東京にいる友だちに根室に行くことになったと話したら、「え〜根室、日本じゃないよ」と言われました。(笑)
 でも、私は根室に来ることが出来てとてもラッキーだと思っています。私の故郷はサハリンですが気候も街の感じもとても良く似ています。
 それに、毎日ロシア人もたくさん歩いていて、外国に来ている感じがしません。ロシア語の看板も多いですし。
 根室市民も外国人慣れしているのではないでしょうか。
 前に、函館に行った時、じろじろ見られる様な体験をしましたが、根室ではそんな事はありません。そういう意味では、根室市民は国際的な感覚をもっていると思います。
 あと、東京も行きましたが、都会の人は無表情ですね。こちらは、のんびりしていますが、フレンドリーで温かい人ばかりです。
 そして、私もイメージを持つのは好きではありません。
 でも、日本語は少し乱れていると思います。特に若い人の言葉はね。

シエィニー−私は、まず英語の看板が多いと感じました。でも、国際電話がかけられる公衆電話が少ないですね。
 それと、ちょっと困るのはロシ ア人に間違えられることが多くて、「違う」と言うと、次は「アメリカ人ですか?」と聞かれ、最後にイギリス人と答えることが多いんです。これは、ちょっとイライラします。
 でも、根室市民はみんな温かい人ばかりで感謝しています。

市長−ところで、いま日本とロシアの間で平和条約を結ぶことが問題となっていますが、北方領土の事はご存じですか?

フレッド−もちろん、知っています。私は、アメリカ人なので直接関係はありませんが、私は、日本人もロシア人も一緒に暮らせばよいと思います。
 歴史的には、日本の領土と考えますが、心配なのは北方領土の資源を日本が大事にするかということです。

ターニャ−もちろん私は知っています。根室に来たとき驚いたのは「北方領土を返せ」といった看板が多くて、ちょっと怖い感じがしました。でも、市民と話すとそんなストレートに言う人はいません。
 私自 身は、共存共栄が一番だと思いますが、でも生活文化の違う人が一緒に暮らすのは大変なことです。北方領土、私たちの国では南クリールですが、ここは自然保護区になっています。
 渡り鳥も多く、豊かな自然が残っている所です。この自然は保護しなければいけません。将来的には、日本とロシアで自然を守っていけば良いと思います。
 世界には、そんな場所は少ないようなので価値があるんじゃないでしょうか。

シエィニー−この問題は知っていますが、来日してから知りました。
 残念ながら、イギリスやヨーロッパではあまり知られていません。
 ロシアは大きい国です。日本は小さな国ですから、返してもいいんじゃないですか。そうなると日本とロシアも仲が良くなるみたいですし。将来的にも良いことです。
 根室ももっと発展するでしょう。

市長−いろいろお話を聞きましたが、今後世界が仲良く発展するためには、あなたたち若い人を中心にどう進めていったら良いと思いますか?
若者同士の交流をふやしたい

シエィニー−私は、多くの国で若者同士の交流を増やすべきだと考えます。

ターニャ−交流を阻害するのは、やはり政治の壁や言葉の壁だと思います。その中でも言葉の問題は大きいですね。そして、長い時間相手と過ごすという事です。
 お互いを理解するには一番大事なことです。

フレッド−私も二人の意見に賛成です。まずは言葉の問題ですね。日本の外国語の教育方法はあまり良くありません。でも、これは根室だけではなく、一般的な問題ですけれども。
 言葉の問題が解決されれば、もっと色々な方法を取ることが可能になってきます。

市長−やはり、皆さんお互いを知ることが大事だという意見ですね。
 今日の座談会を通じて、皆さんの考えや気持ちが市民にも伝わっていくことと思います。
 そうすると、この次出会った時にも会話が生まれてきますし。
 三人とも遠く、故郷を離れてこの根室で活躍していることに心から感謝とお礼を申しあげます。
 今後、皆さんがどんな方面に進んでいくか分かりませんが、ぜひこの根室の地で色々交流した事を大事にしていただきたいと思います。
 そして、先程根室をずいぶんほめてもらいましたが、この根室を第二の故郷と思って、お国に帰らても、是非根室を宣伝してください。よろしくお願いします。
 今日は、お忙しいところ本当にありがとうございました。                
 フレッド・S・ツタガワさん (25)

■勤務先/根室教育局英語指導助手
■出身/米国カリフォルニア州
■出身校/ 大校 (UCLA)
■家族/両親は広島県出身、二人のお兄さがいる
■趣味/読書、スポーツ、写真、キャンプ
 シエィニー・メリー・アンガスさん(24)

■勤務先/根室市教育委員会英語指導助手
■出身/英国ポーツマス市
■出身校/ 大学
■家族/両親と姉の4人家族
■趣味/映画鑑賞、水泳、バドミントン 
 ヴュルコワ・タチアナ(ターニャ)さん(21)

■留学先/根室西ロータリークラブの招きにより根室西高校に留学
■出身/ロシアサハリン州
■出身校/ 教育大学
■家族/両親と兄の四人家族
■趣味/読書、クラシック鑑賞 

 

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